MLBカブス今永昇太投手、ヤンキース打線を封じ6勝目も…“緩急”頼みの投球に今後の課題も残す
2025.7.14
【©️Chicago Cubs】
カブスの今永昇太投手(31)が13日(現地時間)、名門ヤンキースとの交流戦に先発登板し、7回2安打1失点、6奪三振の好投で今季6勝目を挙げた。試合は4-1でカブスが勝利。
今永が許した失点は2回、スタントンに高めのスプリットを狙い撃たれての一発。スプリット頼みの傾向は依然として強く、球威で押すスタイルとは異なる“引き算の投球”が続いている。
注目されたのは、リーグ屈指の打者アーロン・ジャッジとの3打席。今永はスライダー、スプリット、直球、カーブを巧みに使い分け、打者のタイミングを外す投球で3打席無安打に抑えた。特に初打席の3球三振は印象的だったが、それも変化球主体での組み立て。パワーで押し切る場面はなく、「技巧派」としての配球が光った。
試合後、クレイグ・カウンセル監督は「非常に高いレベルで試合を遂行していた」と一定の評価を与えたが、同時に「相手はスプリットを警戒していた」と語ったように、今永の投球が“単調”と捉えられる可能性も示唆された。警戒されるということは、それだけ選択肢が限られているという裏返しでもある。
今永の今季成績は6勝2敗、防御率2点台を維持しており、数字の上ではリーグでも上位に位置している。