BTS・JINが京セラドームで初のソロ公演 2日間で8万5千人動員 ソロアーティストとしての一歩を踏み出す

2025.7.14

人気グループBTSのメンバーであるJIN(32)が、ソロアーティストとしてのキャリアを本格始動させた。初の単独ファンコンサートツアー「#RUNSEOKJIN_EP.TOUR」の大阪公演2日目が7月13日、京セラドーム大阪で開催され、2日間で計8万5000人を動員した。

 

今回のツアーは、5月にリリースされた最新アルバム『Echo』を軸に構成されており、楽曲のみならず演出や構成でもJINのソロとしての方向性が明確に打ち出された内容となっている。

オープニングは、ファーストアルバム『Happy』に収録された「Running Wild」。ファンの歓声に包まれながら、力強くも繊細なボーカルを披露し、場内の空気を一変させた。続いて、セカンドアルバム『Echo』からは「Don’t Say You Love Me」など複数の新曲を含め、全18曲を約2時間にわたって披露。セットリストは既存のBTSファン層に配慮しつつも、ソロとしての独立した音楽性を印象づけるものとなった。

コンサートでは、観客とのインタラクティブなやり取りや、ゲームコーナーを交えるなど、演者と観客が双方向でステージを作る構成が印象的だった。ペンライトが次々と色を変える中でのコール&レスポンスでは、JINが「今までのどんな挑戦よりもドキドキしています」と語る場面もあり、アーティスト本人にとっても新たな挑戦となったことがうかがえる。

中盤ではピアノの弾き語りによるバラードや、BTSの代表曲「Dynamite」「Butter」などをメドレー形式で披露。長年所属してきたグループのカラーを残しながらも、個人としての表現力を打ち出すバランスが取られていた。

また、軽妙なトークや大阪公演ならではの即興的なやり取りもあり、親しみやすさを前面に出す演出も盛り込まれた。ファンのジェスチャーをヒントにクイズに挑戦する「テレパシーゲーム」では、制服姿に苦笑する一幕もあった。

JINは終演時に「皆さんが喜んでくれるように、これからも新しいことに挑戦していきたい」と語り、「ARMY(BTSファン)が僕のすべてです」とファンへの感謝の言葉で締めくくった。

本ツアーは6月の韓国・ソウルを皮切りにスタートし、今後はアメリカ(アナハイム、ダラス、タンパ、ニューアーク)、イギリス・ロンドン、オランダ・アムステルダムと、世界各地での公演が予定されている。