YOASOBIのヒット曲「夜に駆ける」がApple Music 10周年ランキングで日本人唯一のTOP100入り

2025.7.7

▪️「アイドル」「群青」も選出、世界で存在感放つ“音楽ユニット”

【©️The Orchard Japan 】

音楽ユニット・YOASOBIが、Apple Musicのサービス開始10周年を記念して発表されたプレイリスト「この10年間で最もストリーミングされた500曲」において、3曲同時ランクインを果たした。なかでも代表曲「夜に駆ける」は91位にランクインし、日本人アーティストの楽曲として唯一、TOP100入りを果たしている。

 

このランキングは、Apple Musicが世界中のストリーミングデータをもとに集計したもの。「夜に駆ける」に加え、「アイドル」が291位、「群青」が415位に入ったことで、YOASOBIは全世界の中でも異例の複数曲選出となった。

▪️「夜に駆ける」―物語から生まれた大ヒット曲

YOASOBIの原点とも言える「夜に駆ける」は、2019年12月に配信リリース。星野舞夜による小説『タナトスの誘惑』をもとに制作された楽曲で、音楽と文学を融合させた“物語音楽”という新たなジャンルを切り開いた。配信後、瞬く間に話題となり、YouTubeでのMV再生回数は現在までに4億回を超える。マクドナルドのCMソングとしても起用され、幅広い層に浸透した。

 

▪️世界アニメファンを魅了した「アイドル」

2023年にリリースされた「アイドル」は、TVアニメ『【推しの子】』のオープニング主題歌として大ヒット。アニメの世界観とリンクした楽曲は、赤坂アカ書き下ろしの原作小説『45510』から着想を得て制作され、リリース直後から国内外で注目を集めた。MVの再生回数は1億回を軽く超え、YOASOBIの世界的ブレイクを象徴する1曲となっている。

 

また、「群青」は2020年にリリースされ、ブルボンのCMや高校ダンス部応援企画など多くのタイアップで起用された。原作はCMストーリーテキスト『青を味方に。』。青春を描いた歌詞と躍動感あふれるサウンドが支持され、学生世代を中心に長く愛され続けている。選抜高校野球の入場行進曲としても知られるなど、時代を象徴する応援歌として定着している。

▪️世界で響く“物語を音楽にする”というスタイル

YOASOBIは、作詞・作曲・編曲を手がけるAyaseと、ボーカルを担当するikura(幾田りら)によるユニット。小説を原作にした楽曲制作という独自のアプローチが評価され、国内のみならず海外でも高い人気を誇る。Apple Musicの世界ランキングにおける複数曲ランクインは、その影響力の広がりを象徴している。