UFC317トプリアが衝撃の失神KO劇で勝利!オリベイラを粉砕し無敗で2階級制覇達成

2025.6.29

【©️UFC /ZUFFA LLC】

米国ラスベガス・T-Mobileアリーナで6月29日(日本時間)、世界最高峰の総合格闘技イベント『UFC 317』が開催され、ライト級王座決定戦でイリア・トプリア(ジョージア)がチャールズ・オリベイラ(ブラジル)に1ラウンド2分27秒、右フックからの左フックでKO勝利を収め、ライト級新王者に輝いた。

 

この勝利で、トプリアは無敗のまま2階級制覇という快挙を成し遂げた。2024年2月にはUFC298でアレクサンダー・ヴォルカノフスキーをKOで破ってフェザー級王者となり、10月にはマックス・ホロウェイも撃破して初防衛を成功。その後、今年2月にフェザー級のベルトを返上し、ライト級転向を表明していた。

一方のオリベイラは、UFC最多のフィニッシュ勝利(20勝)、最多一本勝ち(16勝)という記録を持つトップファイター。昨年11月には、ベラトールで三度王者に輝いたマイケル・チャンドラーを破って健在ぶりを示していた。

試合は立ち上がりから火花散る展開に。オリベイラがテイクダウンを狙って組み付いたが、グラウンドの主導権を握ったのはトプリアだった。サイドポジションを取るも、オリベイラが足関節で抵抗。しかし、トプリアは冷静に足をさばき、危機を脱すると再びスタンドへ。

そして迎えた決定的瞬間。

トプリアが左ジャブでリズムを作り、タイミングを見計らって放った右フック一閃、続けざまの左フックがオリベイラの顎を打ち抜く。その瞬間、オリベイラは意識を失い、リングに大の字。トプリアがとどめの鉄槌を落とすと、レフェリーがすぐに割って入り試合を止めた。

試合後、オクタゴン上でマイクを握ったトプリアは「次は誰でも構わない」と王者の風格を見せると、因縁の相手であるパディ・ピンブレット(ライト級8位)が登場。SNS上での舌戦が続いていた両者が、ついにケージ内で火花を散らす形となった。

【文:高須基一朗】