NBAファイナル第7戦 OKCシェイが得点王&MVP2冠の快挙 46年ぶり悲願の頂点へ

2025.6.23

NBAファイナル第7戦 OKCシェイが得点王&MVP2冠の快挙 46年ぶり悲願の頂点へ

【©️Oklahoma City Thunder, 】

 

NBAの頂点を決する第7戦が22日(日本時間23日)、オクラホマシティで行われ、西の王者サンダーがペイサーズを103-91で下し、1979年以来46年ぶり、球団史上2度目となる優勝を果たした。

 

チームの中心として攻守に輝きを放ったのは、シェイ・ギルジャス・アレクサンダー。今季のレギュラーシーズンMVP、得点王に続き、ファイナルMVPも受賞。まさに“今季の顔”として、3冠の偉業を成し遂げた。

▪️王者の帰還、そして主役の存在感

今季、サンダーはレギュラーシーズン68勝を挙げ、西カンファレンス第1シードとしてプレーオフに進出。ナゲッツとの接戦を制して13年ぶりにファイナルへと駒を進めた。

ファイナル初戦は、試合終了間際にタイリース・ハリバートンのブザービーターに沈み、苦い逆転負け。だが、シェイの奮闘で第2戦を奪い返すと、シリーズは激しく揺れ動いた。第3戦を落としつつも、第4戦・第5戦で勝利し王手。敵地で迎えた第6戦は惜しくも敗れ、勝負の行方は最終第7戦へと持ち越された。

そして迎えた“運命の夜”。

シェイは序盤から果敢に仕掛け、29得点12アシストのダブルダブルをマーク。

試合を通してリーダーシップを発揮し、チームを勝利に導いた。

「現実とは思えない。後半の24分で全てを出し尽くした。本当に楽しかったし、勝利のために集まった仲間たちがいたからこそ成し遂げられた」と、試合後は笑顔で喜びを語った。

▪️史上4人目の快挙

シェイは今ファイナル7試合で平均30.3得点、4.6リバウンド、5.6アシストを記録。得点王、レギュラーシーズンMVP、ファイナルMVPの“個人3冠”を達成したのは、ここ25年で初の快挙であり、NBA史上でも4人目となる。

また、チームメートのジェイレン・ウィリアムズについては、「彼は希有な存在。僕が苦しいときに支えてくれた。彼もまたMVP。デュオとして名前を刻めたことが最高にうれしい」と称賛を惜しまなかった。

今季のサンダーは、NBA史上2番目に若い平均年齢のロスター。

1979年に優勝したシアトル・スーパーソニックス(サンダーの前身)以来となるタイトルを獲得し、オクラホマシティへは初の優勝トロフィーをもたらした。

“新時代の王者”として、その名を刻んだサンダーとシェイ。

若きチームは、NBAの未来をも照らし始めている。