潮田玲子氏がバドミントン協会理事に就任へ 元五輪代表 改革路線を後押し
2025.6.19
日本バドミントン協会が進めるガバナンス改革の一環として、2008年北京五輪および2012年ロンドン五輪の代表選手で、元混合ダブルス日本代表の潮田玲子氏(41)が、同協会の理事に就任する見通しであることが明らかになった。
任期は2年間で、6月22日の評議員会で正式決定されるようだ。
同協会は2023年、元職員による横領事件と、その不適切な対応・隠蔽が発覚したことを受け、信頼回復と組織の透明性向上を目的に体制改革を進めている。
具体的には、選手目線を取り入れるためにアスリート委員長を理事に起用する制度が導入され、今回の人事もその流れを受けたものとなる。
潮田氏は今年4月、前アスリート委員長の池田信太郎氏(ロンドン五輪混合ダブルスの元パートナー)の後任として、新たにアスリート委員長に就任していた。
今後は理事として、現役選手の意見を反映した組織運営に関わることになる。
現役時代、潮田氏は小椋久美子氏との女子ダブルス「オグシオ」コンビで人気を博し、競技の枠を超えて注目を集めた。
引退後はスポーツキャスターや解説者としても活躍しており、
幅広い知見と発信力で協会の信頼回復に寄与することが期待されている。
なお、同協会には「匿名希望の高額寄付」が寄せられるなど、支援の動きも見られており、ガバナンスの健全化と競技強化の両立が今後の課題となる。