前田健太投手、カブス3Aで移籍後初勝利 5回無失点の力投で復調アピール

2025.6.5

【©️Iowa Cubs】

 

米大リーグ・カブス傘下の3Aアイオワに所属する前田健太投手(37)が、現地時間6月4日(日本時間5日)、ロイヤルズ傘下オマハとのダブルヘッダー第2試合に先発登板。5回を投げてわずか2安打に抑え、無失点の好投で移籍後初勝利を挙げた。

 

今季、タイガースを戦力外となった前田は、その後カブスとマイナー契約を締結。新天地での復活を期していたが、ここまで3度の先発はいずれも不安定な内容で、計18失点と苦しい投球が続いていた。

この日は立ち上がりから丁寧な投球を見せた。初回は1死から四球を出すも、後続を断ち無失点。2回は四球と味方の失策で2死一、三塁のピンチを背負ったが、スライダーで中飛に仕留めて得点を許さなかった。3回には1死から二塁打を浴びたものの、ここでも冷静に後続を断ち、本塁は踏ませず。4回は三者凡退とテンポよく片付け、5回までを無失点でまとめた。

打線は5回に4点を奪取。そのリードを投手陣が守り抜き、試合は4-0でアイオワが勝利。前田にとっては移籍後4度目の登板でようやくの白星となった。

なお、前田はこれまでの3試合で2回4失点、3回2/3で5失点、1回0/3で9失点と厳しい内容が続き、防御率は24.30まで悪化。この日の好投により、防御率は13.89まで改善された。

完全復調にはまだ道半ばだが、ベテラン右腕が一歩前進した価値ある5イニングだった。