RISEの舞台で実現──志朗 vs 玖村将史、3年越しの再戦は世界王座戦に!
【©️RISE】
2022年6月、格闘技界の歴史的一戦『THE MATCH 2022』において、RISEとK-1の看板選手たちが激突した。中でも注目を集めた軽量級マッチが、RISEのエース・志朗とK-1の俊英・玖村将史による一戦だった。
この試合は判定3-0で玖村が勝利。
試合中には志朗からダウンを奪う場面もあり、K-1側にとって大きな意味を持つ勝利となった。しかしその内容は、両者の実力が拮抗した接戦でもあり、KOでの完全決着を望む声が多く、格闘技ファンの間で議論が続く結果となった。
そして、この因縁の対決が3年の時を経て再び実現する。
舞台は2025年8月2日、大田区総合体育館。
今回はRISE世界バンタム級王座を懸けたタイトルマッチだ。
▪️それぞれが濃密な格闘技人生となる3年間──
志朗は2023年、タイの強豪ディーゼルレックをハイキックでKOし、RISE世界バンタム級王者に就任。その後も世界トーナメントや防衛戦を重ね、2025年3月には拳の手術からの復帰戦となったユン・ドクジェ戦で判定勝利を収め、王座を守り続けている。戦績は33勝(13KO)6敗4分1無効試合(※タイでの試合を除く)。
一方の玖村将史は、THE MATCHでの勝利後、2023年3月にRISE王者経験者・鈴木真彦を破るなど、RISE勢に連勝を記録。しかし、同年9月にはK-1王者・金子晃大との王座戦で延長判定負けを喫し、2024年の「K-1 WORLD MAX」では大久保琉唯に僅差で敗退。2025年5月にはK-1との契約終了を発表し、新たな挑戦の場としてRISE参戦を決断した。戦績は24勝(12KO)7敗。
▪️SNSで再燃──両者が交わした言葉と誓い
玖村がフリーとなった直後、志朗はX(旧Twitter)で「負けたままでは終われない。RISEで待っている」と再戦を呼びかけた。これに対し玖村は、「勝負がついた相手とやる意味はあるのか?」と一度は冷ややかな反応を見せた。
しかし、志朗が「RISEの世界タイトルを懸けよう」と宣言したことで事態は一変。この挑発的ともとれる発言が、玖村の闘志に火をつけた。両者の間に再び火花が散り、ついに因縁の再戦が正式決定。今度はRISE世界王座を巡る頂上決戦となった。
▪️軽量級の“日本人エース”を懸けた新たな火種
団体の枠を越えて実現するこのリマッチは、単なる再戦ではない。3年の時を経て、どちらが真に優れたストライカーかを証明する場でもある。
王座を守り続けるRISEの象徴・志朗と、K-1時代の過去にとらわれず再起を図る玖村将史。過去の勝利を確固たるものとするために、あるいは過去を塗り替えるために──。
この試合は、軽量級における“日本人最強”の座を巡るストーリー性のある戦いであり、歴史に残る試合となるのは間違いないだろう。