【NBA】一進一退の攻防続く東決勝 第4戦はペイサーズが制しファイナル進出に王手

2025.5.28

ハリバートンがトリプルダブルの活躍 

ニックスも最後まで粘りを見せるが後半失速・・・

【©️Indiana Pacers】

 

NBAプレーオフ東カンファレンス決勝第4戦が27日(日本時間28日)、インディアナ州インディアナポリスで行われ、ペイサーズが130―121でニックスを下し、対戦成績を3勝1敗とした。シリーズはここまで全試合が接戦となっており、両チームの力が拮抗する中、ペイサーズが一歩抜け出す形となった。

 

この試合で主役となったのは、やはりペイサーズの司令塔タイリース・ハリバートンだ。

第3戦で悔しい逆転負けを喫した直後とあって、試合開始から気迫を前面に押し出し、前半だけで20得点をマーク。最終的には32得点、15アシスト、12リバウンド、さらにターンオーバーゼロという完璧な内容でトリプルダブルを達成し、チームを勝利に導いた。

支えたのはベテランと若手の融合だ。パスカル・シアカムが30得点、アーロン・ニスミスが16得点を挙げ、途中出場のベネディクト・マサリンもベンチから20得点と躍動。ニックスの反撃を最後まで受けながらも、粘り強いディフェンスと確実な得点で主導権を渡さなかった。

しかし、ニックスも一方的に押されたわけではない。敵地ながらも終始ペースを崩さず、ジェイレン・ブランソンが31得点、カール・アンソニー・タウンズが24得点12リバウンド、ジョシュ・ハートも12得点11リバウンドと、それぞれが気を吐いた。試合終盤まで勝敗の行方は分からず、シリーズ通じて両軍の実力がほぼ互角であることを印象づけた内容だった。

 

このシリーズは、第1戦でペイサーズが延長戦の末に勝利。

続く第2戦も敵地で連勝し流れをつかんだが、第3戦ではニックスが驚異的な巻き返しで意地を見せた。

第4戦も序盤から一進一退の攻防が続き、

今シリーズがまさに紙一重の勝負であることを物語っている。

第5戦は29日(日本時間30日)、ニューヨーク・マディソン・スクエア・ガーデンで開催予定。ニックスにとっては崖っぷちの一戦となるが、地元の大声援を背に意地を見せられるか注目される。

▼タイリース・ハリバートンのコメント

「第3戦は自分がチームを失望させてしまった。だから今日は最初から集中してプレーした。特にリバウンドが多く取れたのは大きかった。次は敵地での戦いになるけど、タフな環境を跳ね返せるように準備したい」