武尊選手がファイトマネーでベトナムに学校建設

2025.4.21

▪️「夢を持つ子どもたちの背中を押したい」——現地で開校式に出席

格闘家の武尊(たける)選手が、ベトナム・ランビン郡に自身のファイトマネーを投じて学校を建設し、このたび現地で行われた開校式に出席した。現地の子どもたちと笑顔で触れ合う様子は、本人のSNSでも報告され、大きな反響と称賛を呼んでいる。

 

▪️子どもたちの未来に「夢」という種を

武尊選手は、完成したばかりの校舎の写真とともに、「ファイトマネーで建てた学校の開校式で、ベトナムのランビン郡へ」と投稿。続けて、「今まで学校に通えなかった子どもたちが、これからたくさん勉強や運動をして、自分のやりたいことを見つけて夢に向かって歩んでくれたら嬉しい」と、教育支援に込めた真摯な思いを綴った。

現地では、人生で初めて運動会に参加し、給食を味わう子どもたちの無邪気な笑顔に触れ、「自分が建てた学校で楽しそうに過ごす子どもたちを見て、また一つ格闘家として生きる意味ができた」と語る場面も。最後には、「みんなありがとう。また会いに来る」と再訪を約束するメッセージで締めくくった。

 

▪️“7代目タイガーマスク”としての歩み

武尊選手は、世界最高峰の格闘技団体『ONE Championship』で活躍するトップファイターでありながら、社会貢献活動にも積極的に取り組んでいる。これまでにベトナムやラオスでの学校建設、ミャンマーでの洪水支援、日本の児童養護施設訪問など、多岐にわたる支援を展開してきた。

その功績が認められ、2023年には“初代タイガーマスク”こと佐山聡氏から「7代目タイガーマスク」の称号を正式に継承。現在は「7代目タイガーマスクプロジェクト」として活動の幅をさらに広げている。

 

▪️リングへの復帰にも期待

社会貢献活動で注目を集める一方、格闘家としての復帰を待ちわびる声も日増しに高まっている。リングの上では観る者に勇気を、リングの外では子どもたちに夢を届ける武尊選手。その二つの顔に共通するのは、真摯な姿勢と揺るぎない情熱だ。

彼が再びONEのリングに立ち、世界を熱狂させる日も、そう遠くはないだろう。