ボクシング・若き倒し屋・鈴木なな子選手がWBA世界王者の黒木優子選手に挑戦決定

2025.4.21

▪️女子ボクシング界に新たな風が吹く――。

6月26日に東京・後楽園ホールで開催される「Lemino BOXING PHOENIX BATTLE 137」のメインイベントで、WBA女子世界ミニマム級王者・黒木優子(34)=真正=に、同級3位の鈴木なな子(25)=横浜光=が挑戦することが発表された。

 

21日に都内で行われた会見では、

黒木選手が「顔は大事なので守りながら、相手の顔をボコボコにしたい」と挑発的なコメント。

一方、鈴木選手は「そこは若さでカバーして元気にいきたい。私のパンチ力、今、ノッてますから」と、自信をのぞかせた。

 

“ゆうこりん”の愛称で知られる黒木は2階級制覇王者。

対する鈴木は、元日本王者でありながら、ここ2戦続けて強敵を鮮やかにマットに沈めた新進気鋭のファイター。どちらの勝利も3ラウンド以内のKOというインパクト十分の内容で、スピード、パワー、そして爆発力が日増しに磨かれている。

「高校生の頃から見てきた憧れの選手。でも、今はその相手に勝ちにいきます」――会見でそう語った鈴木の表情には、ただの挑戦者ではない覚悟が宿っていた。黒木のキャリアを尊敬しつつも、その実力と勢いで飲み込む準備は整っている。

 

実績では黒木(34戦24勝10KO8敗2分)に一日の長があるが、鈴木(12戦9勝3KO3敗)の直近の試合内容を見れば、今もっとも勢いのある選手と言っても過言ではない。「若さが武器? いえ、もう“結果”で語る時期に来ました」と話す彼女の視線は、すでに世界の頂点を見据えている。

 

井上尚弥の世界戦ライブ中継でお馴染みのLemino(NTT docomo)で配信予定。