UFC314-パトリシオ・“ピットブル”・フレイレが初戦でヤイール・ロドリゲスに完敗
▪️フルマーク判定負けに悔しさにじむ
【©︎UFC】
総合格闘技イベント『UFC 314』が米国フロリダ州マイアミにて開催され、フェザー級注目カードで元Bellator二階級王者のパトリシオ・“ピットブル”・フレイレ(ブラジル)がUFC初戦に臨んだが、同級5位のヤイール・ロドリゲス(メキシコ)に判定3-0(30-27×3)で敗れた。
Bellatorでフェザー級およびライト級の王座を獲得してきたパトリシオは、2023年7月の『超RIZIN.2』で鈴木千裕にキャリア初のKO負けを喫したものの、翌2024年3月のBellator世界フェザー級タイトルマッチでジェレミー・ケネディをKOし復活を遂げていた。
一方のロドリゲスは、2023年2月にジョシュ・エメットを相手に一本勝ちし、UFC世界フェザー級暫定王座を獲得。その後、正規王者アレクサンダー・ヴォルカノフスキーとの王座統一戦でTKO負けを喫し、続く試合でも一本負けしており、今回は再起をかけた一戦となった。
▪️強烈なカウンターパンチで膝から崩れて・・・大きな差へ
1ラウンドは両者が中間距離を保ちつつ探り合い。ロドリゲスが三日月蹴りとハイキックを繰り出す一方で、パトリシオは終盤に蹴り足をキャッチしてテイクダウンを奪い、トップポジションをキープする場面も見られた。
2ラウンドでは、やや距離を詰めた展開に。パトリシオがジャブや右ストレート、ハイキックを織り交ぜて攻め、ダブルレッグでテイクダウンにも成功。しかしロドリゲスは素早く立ち上がり、再びハイキックを多用して間合いを取り戻した。ラウンド終盤には、ロドリゲスが投げを見せて反撃した。
3ラウンドでは、前に出て圧力をかけるパトリシオに対し、ロドリゲスはサークリングと多彩な打撃で応戦。中盤、ロドリゲスのワンツーでパトリシオがダウン!
このシーンが決定打になった。
その後はガード上からパウンドと肘で一気に攻め立てた。
パトリシオは腕十字や足関節技でチャンスを狙うも、決定打には至らず。
試合は3者ともに30-27をつけるフルマークでロドリゲスが勝利。
パトリシオにとっては、UFCデビュー戦での悔しい判定負けとなった。