武尊「全力で殴り合いましょう」

3月23日に開催する「ONE 172」（さいたまスーパーアリーナ）の

前日公開計量が、22日にさいたまスーパーアリーナで行われた。

メインイベントで対戦するK－1元3階級制覇王者で

ISKA世界ライト級王者・武尊（team VASILEUS）と

元ONEフライ級ムエタイ王者のロッタン・ジットムアンノン（タイ）が、

ハイドレーションテストと計量をクリアし、試合に向けた最終調整を完了した。

 

■ハイドレーションテストとは？

　ONE Championshipでは、選手の安全を第一に考え、従来の過酷な減量を防ぐために「ハイドレーションテスト」を導入している。このテストでは、尿の比重（Specific Gravity）を測定し、適切な水分量を保持した状態で計量をパスすることが求められる。尿の比重が1.025以下でなければならず、これを超えると十分に水分が取れていないと判断され、再検査が必要となる。

　ハイドレーションテストは、過度な脱水状態を避けるための仕組みであり、ONE独自のルールとして定着している。従来の減量方法では、水分を極限まで落とし、計量後に一気にリカバリーするケースが多かったが、この制度により健康的な状態での試合が可能となる。

■計量を一発クリアした両者

　午前10時から行われた計量とハイドレーションテスト。最初に登場したのは武尊だった。ハイドレーションテストをクリアすると、134.75ポンド（約61.12キロ）で計量を一発でパスし、ガッツポーズとともに「やっとクリアできた」という安堵の表情を見せた。

　続いて登場したロッタンもハイドレーションテストを無事クリアし、60.89キロで計量をパス。計量が終わると、この日最大の歓声が上がった。

 

■緊張感漂うフェースオフ

　午後5時からの公開計量＆フェースオフイベントでは、両者が約10秒間、額と額をぶつけたまま一歩も引かない睨み合いを見せた。

ロッタンは最後まで武尊から目をそらさず、会場のボルテージは一気に上昇。

　武尊は「この試合をやるためにONEと契約しました。

明日はお互い全力で出すだけ。殴り合いましょう」と語り、意気込みを見せた。

いよいよ迎える決戦の舞台はKO決着となるのか！？

 

【画像提供／©️ONE Championship】