カリミアン『GLORY』で勝ち上がれるのか!? K-1の実績は通用せず??

2025.2.18

立技キックボクシング・イベントGLORYがヘビー級32名による大規模トーナメント

「Last Heavyweight Standing」の開催を発表。

開幕戦は2025年4月5日、

オランダ・ロッテルダムのアホイスタジアムで開催される。

そんな中、初代&第3代K-1クルーザー級王者のシナ・カリミアン(イラン)が

トーナメントに名乗りをあげた。

 

カリミアンは2018年にK-1初参戦し、

クルーザー級の王座を獲得したものの、

その後のキャリアを振り返ると、このトーナメントへの参戦は

厳しい現実が見えてくる。

K-Jeeに敗れて王座陥落後、リマッチでKO勝利し王座奪還したが、

その後は反則勝ちを含めた連勝が続いたに過ぎない。

2023年の「K-1 30周年記念無差別級トーナメント」では

準決勝でクラウディオ・イストラテに敗北。

さらに、2024年3月にはリュウ・ツァーにKO負けを喫し、

10月のイストラテ戦、12月の木村太地戦はともに

無効試合という散々な結果に終わっている。

さらに、

大晦日の『雷神番外地』ではボクシングルールで

30k以上の体重差がある安保瑠輝也と対戦するも判定負け。

結局、K-1でも安定して勝ち続けられず、

GLORY参戦が発表された今、

果たして世界のトップ戦線で勝ち上がるだけの実力があるのか大いに疑問が残る。

GLORYのヘビー級は、フィジカルもスキルも桁違いの猛者が揃う。

クルーザー級の王者だったとはいえ、ヘビー級で戦うにはパワーも耐久力も足りないはずだ。

K-1時代から課題だったディフェンスの甘さ、打たれ弱さを克服しない限り、

GLORYの強豪相手に通用するとは考えにくい。

「全身ヒール」として話題を振りまくカリミアンだが、

GLORYではそのキャラクター以上に「勝てるのかどうか」が問われる。

果たしてカリミアンは、強豪ひしめくGLORYで生き残れるのか。

それとも、世界の壁の前にあっさり敗れるのか——

K-1では見えてこなかった真の実力が、ついに試されることになる。