NBAファイナル第6戦“背水の陣”ペイサーズ、圧巻の猛攻でシリーズ振り出し!
宿命の第7戦は敵地オクラホマで激突へ
NBAファイナルはついに最終決戦へ──。現地6月19日(日本時間20日)、インディアナ・ペイサーズがホームで意地を見せ、オクラホマシティ・サンダーに108-91の快勝を収めた。シリーズ成績は3勝3敗のタイに。運命の第7戦は敵地オクラホマで行われる。
■ 窮地で覚醒!“手負いの司令塔”ハリバートンが火を点けた
第5戦までで王手をかけられ、まさに崖っぷちに立たされていたペイサーズ。しかし、ホームの大声援を背に選手たちは気迫あふれるプレーを連発。開始直後こそ10−2と出遅れたが、そこからは怒涛の猛反撃だ。
パスカル・シアカムの3点プレーに続き、アンドリュー・ネムハードが8連続得点で反撃の口火を切ると、オビ・トッピンが連続スリーポイント。さらには、前戦でふくらはぎを痛めていたタイリース・ハリバートンまでもが強行出場し、長距離砲で会場を揺らした。第1Q終了時点で28-25と逆転に成功し、会場はまさに総立ちとなった。
第2Qも勢いは止まらない。サンダーに1点差まで詰め寄られる場面もあったが、TJ・マッコネルとハリバートンのコンビが巧みに試合をコントロール。前半残り6分からは23−7のランを展開し、最後はシアカムのブザービーターが炸裂。64−42と、このシリーズ最大となる22点のリードを築いて前半を終えた。
■ 第3Qで勝負あり、サンダーは白旗
後半は両軍とも得点が止まるロースコアの入りだったが、沈黙を破ったのはハリバートンの一撃だった。再び火がついたペイサーズは次々とスリーポイントを沈め、サンダーを突き放す。第3Q終了時点で90−60と30点差に達し、勝負はほぼ決した。
サンダーはここで先発メンバーを下げ、早々に勝負を諦める形に。ペイサーズの完全勝利が確定した瞬間だった。
■ 5人が2ケタ得点の理想展開、全員バスケで大逆転に望み
ペイサーズはこの日、主力とベンチが一体となった全員バスケを披露。ハリバートンは22分の出場で14得点・5アシスト・2スティールと“強行出場”とは思えぬパフォーマンス。トッピンがベンチから20得点・6リバウンド、ネムハードが17得点・4アシスト・3スティール、シアカムが16得点・13リバウンド、マッコネルが12得点・9リバウンド・6アシスト・4スティールと、それぞれが役割を全うした。
悲願のフランチャイズ初優勝に向け、チームは再び勢いを取り戻した格好だ。
■ サンダーは主砲にミス連発、3Pも不発で流れつかめず
一方のサンダーは、エースのシェイ・ギルジャス・アレキサンダーが21得点を挙げるも、痛恨の8ターンオーバー。ジェイレン・ウィリアムズが16得点、アイザイア・ハーテンスタインが10得点と続いたが、チーム全体の3P成功率はわずか26.7%(8/30)と沈黙した。リズムを掴み切れないまま、ホーム決着のチャンスを逸してしまった。
■ 第7戦は6月22日(日本時間23日午前9時)、決戦の舞台はOKC
両軍ともあと1勝。NBAチャンピオンを決める最終決戦は、6月22日(日本時間23日午前9時)、オクラホマシティ・サンダーのホームでティップオフを迎える。ペイサーズの悲願か、サンダーの戴冠か。2024-25シーズンの栄光は、いよいよひとつの試合で決まる。