稲垣吾郎・草なぎ剛・香取慎吾「新しい地図」が能登半島へ1.3億円・規模の大型支援を発表
2025年2月7日、稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾の「新しい地図」と
日本財団が共同で運営する「LOVE POCKET FUND」(愛のポケット基金)は、
能登半島における大規模な支援プロジェクトを発表。
今回は、昨年発生した能登半島地震と奥能登豪雨の影響を受けた輪島市街地に、地域交流拠点『コミュニティBASEうるしはら(仮称)』を開設するために、
1億3105万7301円の支援が決定したことを報告。
▪️支援の背景と目的
能登半島では、2024年1月に発生した地震と9月の豪雨により、
甚大な被害が出ました。特に輪島市は震災と豪雨による二重の被害を受け、
地域住民、特に高齢者の健康状態や生活環境に深刻な影響を与えた。
高齢化が進む地域での医療体制の崩壊や、
仮設住宅で孤立する高齢者の存在が、災害関連死のリスクを高めている。
「LOVE POCKET FUND」は、これらの状況を受け、
輪島市に医療支援の拠点を作ることで
地域住民が安心して過ごせる場所を提供し、
健康状態の悪化や孤立を防ぐことを目的としている。
『コミュニティBASEうるしはら(仮称)』は、
地域住民と医療関係者が交流し、
支え合える場所となることを目指している。
▪️地域交流拠点の概要
『コミュニティBASEうるしはら(仮称)』は、
輪島市内の中心部に位置する民家を改築し、
地域のケア活動を行う拠点として運営されている。
隣接する「ごちゃまるクリニック」の地域ケア活動を発展させた
一般社団法人「ごちゃらあと」が運営を行い、
地域住民の健康と福祉をサポート。
この拠点では、お茶会や季節ごとのワークショップなどを開催し、
高齢者でも気軽に訪れることができる場を提供している。
クリニックの医療スタッフをはじめ、多職種が連携することで、
住民同士の交流や近況確認が行われ、
孤立による健康状態の悪化を防ぐ狙いがある。
バスや徒歩で周辺の仮設住宅からアクセスしやすい立地にあり、
住民にとって身近で利用しやすい場所として活用されている。
▪️支援の規模と構成
この支援は「LOVE POCKET FUND」にとって初めての大型プロジェクトとなり、
1億3105万7301円という大きな金額の規模で行われている。
支援額は、施設のリノベーション費用や運営費など、
必要最低限の費用に充てられ、
特に事業立ち上げの初期段階で必要な2年間分の
人件費や運営費もサポートされる。
支援額の内訳は以下の通りです:
- 建築費(什器備品費、設計監理費込み):8257万7941円
- 運営費(人件費、光熱水費等込み):4847万9360円
また、日本財団の「みんなの憩いの場」プロジェクトの一環として、
地域の文化やコミュニティを強化する目的でも支援される。
このプロジェクトは、地域医療との連携を強化し、
災害関連死のリスクを減少させるとともに、
住民が気軽に集まり相談できる場を提供することを目指している。
▪️稲垣吾郎からのメッセージ
支援活動の代表を務める稲垣吾郎は、以下のようにコメントを発表した。
「今回の支援を通じて、大変な日々をお過ごしの方々に少しでも安らげる場所を提供できることを願っています。能登半島の皆さんに寄り添い、共に歩んでいけるようこれからも支援を続けていきたいと思います。」
▪️輪島市の被災状況
輪島市は、地震と豪雨による大きな被害を受けた。
地震では181人が死亡、516人が負傷し、
豪雨でも11人が命を落とした。
地震で6244棟、豪雨で544棟の家屋が全半壊し、
また輪島朝市エリアでは約240棟の建物が焼失している。
現在、約2897棟の仮設住宅で市民が生活。
医療体制も深刻なダメージを受けており、
地震後、輪島市を含む奥能登地域の病院では病床数が大幅に減少。
また、看護師などの医療従事者も多くが離職し、
医療体制の再建には、かなりの遅れに時間がかかっている。
▪️支援の今後
今後も『LOVE POCKET FUND』は、
能登半島の復興を支援するための活動を継続。
『コミュニティBASEうるしはら(仮称)』の開設により、
輪島市をはじめとする地域住民が、より良い生活環境を取り戻し、
災害関連死の予防や健康維持のためのサポートが行われる。