NBAオールスターでの“伝説の再戦”3ポイントシュート対決中止へ──
NBAオールスターでの“伝説の再戦”が中止へ──
【昨年度のオールスターでの告知画像】
▪️カリー vs イオネスクの3P対決が幻に
NBAは、ゴールデンステート・ウォリアーズのステフィン・カリー(36)と、
WNBAニューヨーク・リバティーのサブリナ・イオネスク(27)による
3ポイントシュート対決の中止を発表した。
米スポーツ専門局「ESPN」が13日(日本時間14日)に報じた。
▪️昨年の“歴史的決戦”が生んだ熱狂
この対決は、昨年のNBAオールスターウィークエンドの
「オールスター・サタデーナイト」で初めて実現。
NBAとWNBAを代表する選手が直接対決するという
歴史的な試みとして大きな注目を集めた。
試合は白熱し、最終的にはカリーが3点差で勝利したものの、
イオネスクの健闘ぶりも大きな話題となった。
ファンやメディアの間では「昨年のオールスターウィークエンドで
最も盛り上がったイベント」との声も多く、再戦の期待が高まっていた。
実際、数週間にわたり交渉が続けられ、
今年のオールスターウィークエンドでの再戦がほぼ確実視されていた。
▪️再戦が期待された背景
今年のオールスターウィークエンドは、カリーのホームグラウンドであるインディアナポリスで開催予定だった。一方、イオネスクもカリフォルニア州ベイエリア出身で、幼少期からカリーやゴールデンステート・ウォリアーズを見て育ったという経歴を持つ。そんな背景もあり、彼女にとっても特別な意味を持つ再戦となるはずだった。
しかし、NBAの広報担当マイク・バス氏は、「昨年の特別な瞬間を上回る計画をまとめることができなかった」とし、「関係者全員が計画を進めないことで合意し、代わりにオールスターサンデーの新しい形式に焦点を当てることになった」と説明した。
▪️クレイ&クラークを交えた“2対2対決”の構想も頓挫
カリー自身はイオネスクとの再戦を強く希望しており、
さらに元チームメートであるクレイ・トンプソンと、
WNBAの期待の新人であるケイトリン・クラークを加えた
2対2の対決案も提案していたという。
しかし、クラークの代理人は先月、
「彼女はWNBAオールスターウィークエンドで
自身初の3ポイントコンテストに出場することを優先し、
NBAオールスターウィークエンドでの特別イベントには参加しない」と明言。
この決定により、2対2の対決案も消滅することとなった。
▪️NBAは“復活”を模索するも断念
2対2のプランが頓挫した後も、
NBAは何らかの形でカリー対イオネスクの再戦を実現しようと模索。
当初は、昨年と同様に「オールスター・サタデーナイト」の一部として
開催する案が検討されたほか、
「オールスター・ミニトーナメント」の試合間に組み込む
新たなアイデアも浮上していた。
しかし、調整が難航し、
最終的に今年のNBAオールスターでは
カリーとイオネスクの3ポイント対決は実現しないことが決まった。