大谷翔平選手、産休以外では今季初の休養日 126試合中124試合出場の“鉄人ぶり”が際立つ
ドジャースの大谷翔平投手が、21日(日本時間22日)の登板翌日に今季初めて休養日を取ることが決まった。指揮官デーブ・ロバーツ監督が「すべてを出し切ってもらって、その翌日は休ませる」と説明した。産休による「父親リスト」入りを除けば、今シーズンでは初めてベンチから外れる形となる。
大谷選手はここまでチーム126試合中124試合に出場。
4月には真美子夫人の出産に立ち会うため「父親リスト」でわずか2試合を欠場した以外、毎試合グラウンドに立ち続けてきた。
投打二刀流という過酷な役割を担いながら、ほぼ皆勤を続けている現状は、球団関係者やファンから“驚異的”と形容されるほどだ。
19日(同20日)のロッキーズ戦では「1番・指名打者」として先発出場し、2回の第2打席で右翼席に突き刺さる44号ソロを放った。
打球初速115.9マイル(約186.5キロ)、角度19度の“超低空弾”。
6試合ぶりの一発に敵地はどよめいた。
ロバーツ監督も「打球速度116マイルの本塁打はとても印象的だった」と称賛を惜しまなかった。
さらに翌20日(同21日)は、シーズン10度目のマウンドに上がる予定。
登板前日の恒例となったシャドーピッチングを終え、堂々とベンチを後にした姿に、
疲労を感じさせる色はなかった。
それでも、登板翌日の休養は大谷選手にとって“異例”。
6月に投手として復帰して以降、登板日の翌日も指名打者としてラインアップに名を連ねてきたからだ。
まさに「産休以外では一切休まない男」。
それが1日だけチームに与えるインパクトは、欠場そのものよりも、これまでの稼働率の高さを物語っている。
今季の大谷選手は、打撃で本塁打王争いのトップを走り、投手としても二桁勝利を狙える位置にいる。
二刀流の道を再び切り拓いた背番号17は、わずか1日の休養さえビック・ニュースになるほど、球界全体にとって“特別な存在”となっている。