K-1 WORLD MAX 2025にて新美貴士が王者・寺田匠の牙城を崩すか!?

2025.2.3

【画像提供/(C)K-1】

 

「今回はKOで勝つ」— 王者奪取へ自信の勝利宣言

2月9日(日)に東京・国立代々木競技場第二体育館にて開催される

「K-1 WORLD MAX 2025」。

本大会のK-1 WORLD GPフェザー級タイトルマッチでは、

現王者・寺田匠(team VASILEUS)に

新美貴士(名古屋JKファクトリー)が挑む。

 

▪️キャリアを積み重ね、再び頂点へ

新美貴士は2020年9月、第5代Krushフェザー級王座決定トーナメントを制し、

王者としてのキャリアをスタート。

翌2021年2月には斗麗を破って初防衛に成功。

しかし、その後のK-1本戦では軍司泰斗に敗れ、一時失速。

それでもKrushのリングで篠塚辰樹をKOし、

王座を3度防衛するなど、着実に戦績を積み上げてきている。

2022年5月に玖村修平に敗れ、Krushフェザー級王座を失ったものの、

2023年にはK-1×RISE対抗戦の舞台にも挑戦。

結果こそ門口佳佑に判定負けを喫したが、

6月には今回の対戦相手である寺田匠を下す実績を残した。

その後も敗北と勝利を繰り返しながら成長を続け、

2024年には竹内将生、大脇武を相次いでKOで撃破。

現在、最高潮の状態でタイトルマッチへ臨む。

▪️王者・寺田匠も着実に成長

対する王者・寺田匠は、2023年11月にイタリアの「OKTAGON」でISKA世界スーパーフェザー級王座を獲得。

翌2024年2月にはRIZINの舞台で冨永武聖を1R TKOで下し、

その勢いのままteam VASILEUSへ移籍。

7月に兼田将暉を破ると、軍司泰斗に対戦をアピールし、タイトルマッチを実現。

9月のK-1本戦で軍司を延長判定で下し、新王者としての地位を確立した。

新美は1年半前に寺田と対戦し、2度のダウンを奪って判定勝ち。

その実績を踏まえ、「寺田選手は以前より強くなっている」と警戒しながらも、

「根本的な部分は変わっていない。自分の仕上がりがいいので負ける気がしない」と、

揺るぎない自信を言葉にしている。

▪️進化した“無限侍”が狙うKO決着

近年、新美は自身のスタイルをより洗練させてきている。

かつてはKOを強引に狙う場面もあったが、現在は「無駄な力を抜き、コンパクトな打撃を意識することで、タイミングや距離が自然と合う」と語る。

その証拠に、直近2試合はともにKO勝利。

持ち前の前進圧力に加え、

精度の高い打撃でフィニッシュに結びつける戦術が確立されつつある。

新美は「寺田選手がカーフキックを使っても問題ないように対策はしている」としながら、

「前回はダウンを奪っただけで終わってしまった。今回はKOで勝つ」と断言。

さらに「相手が研究してきても関係ない。自分のスタイルは変えないし、

それが自分にとって最も合っている」と、迷いのない姿勢を見せた。

 

▪️K-1のベルトへの思いと、支えてくれた人々への恩返し

幼少期からK-1のベルトを目標にしていた新美にとって、

今回のタイトルマッチは大きな意味を持つ。

「ここまでくるのに、『チャンピオンになれるわけがない』と言われたこともあった。

でも、やらずに後悔するのは嫌だった。見返したいという気持ちもあるけど、

一番は会長、家族、仲間にK-1のタイトルを獲って恩返しがしたい」と語る。

K-1 WORLD MAX 2025、

フェザー級タイトルマッチは見逃せない一戦となりそうだ。