オリオールズ菅野智之投手が遂に二桁勝利!日本人ルーキー史に名を刻む快投劇
2025.8.15
【©️Baltimore Orioles】
メジャー挑戦1年目の右腕が、ついに日本人ルーキー史上10人目となるシーズン二桁勝利を手にした。
現地14日、オリオールパーク・アット・カムデンヤーズで行われたマリナーズ戦。
西地区2位の強敵を相手に、オリオールズは5―3で勝利し、カード勝ち越しを決めた。
その原動力となったのが菅野投手だ。
6月に白星を奪った相手との再戦。初回、ネイラーに右翼ポール際への大飛球を浴び、あわや被弾の危機。しかし数センチ外れてファウルとなると、冷静に後続を封じ込めた。ジェレミア・ジャクソンの好返球で二塁走者を刺すビッグプレーも飛び出し、流れを掌握。3回には三者凡退、4回には最速94.7マイル(約152.4キロ)のシンカーで強打者スアレスを見逃し三振に斬って取った。
打線も4回に一挙3点の援護。暴投、ダブルスチール、そしてジャクソンの適時打―この流れを背に、菅野は5回のピンチもスイーパーで空振り三振を奪うなど、勝利投手の権利をしっかりと確保した。
しかし5回裏から降り始めた雨は容赦なかった。6回、一死一塁で迎えたロドリゲスとの勝負中、豪雨が試合を止めた。中断は2時間18分にも及び、そのまま降板。それでも5回1/3、81球でわずか1失点(自責1)、3安打2四死球2奪三振という数字を残した。
試合再開後、救援陣が被弾し失点は付いたが、9回は元西武のエンスが締めて今季初セーブ。チームは4カードぶりの勝ち越しを決めた。
これで菅野は7月10日のメッツ戦から怒涛の4連勝、防御率4.13で10勝5敗。
昨季の今永昇太(カブス)以来、日本人ルーキーとしては
わずか10人目の二桁勝利という快挙を成し遂げた。