大谷翔平選手が投打で活躍!1000安打の節目 39号アーチ&8奪三振の力投も勝利に届かず

2025.8.7

【©️Los Angeles Dodgers,】

ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平が6日(日本時間7日)、本拠地で行われたカージナルス戦に「1番・投手兼指名打者」で先発出場し、投打にわたって躍動した。打ってはメジャー通算1000本安打を節目とする特大の39号2ランを放ち、投げては4回を2安打1失点、8奪三振と圧巻のパフォーマンスを披露。しかしチームは終盤に守備の乱れが響き、3-5で逆転負けを喫した。

▪️二刀流=投打同時出場で記録と存在感を示す

今季8度目の「リアル二刀流」での出場となった大谷は、初回から160キロ超の直球を軸に圧倒。無四球で8つの三振を奪い、与えた失点も三回の内野安打と機動力による1点のみにとどめた。

その直後、自らのバットで反撃の口火を切った。一死二塁の場面で、相手先発の投球を完璧に捉え、センター後方スタンドへと運ぶ39号2ラン。これがメジャー通算1000安打目となり、日本選手としてはイチロー、松井秀喜に続いて史上3人目の快挙となった。

▪️一発で試合を動かすも、救援陣が崩れる

この日は4打席に立ち、初回は失策で出塁。五回は四球を選び、七回には三振に倒れた。ナ・リーグ本塁打王争いでは、フィリーズのシュワーバーに1本差と迫っている。

だが、試合は終盤に大きく動く。1点リードの八回、3番手の左腕ベシアがピンチを招くと、二死からカージナルスのウォーカーに中前へ同点打を浴びる。さらに、続くプレーで中堅からの返球を受けた三塁手フリーランドの送球が大きく逸れ、エラーで走者が一気に生還。痛恨のミスが勝負を分ける結果となった。

▪️「個人記録」と「チームの勝利」両立の難しさ

MLBで1000安打、今季39本塁打、そして投手としての力投。個人としては十分に勝利に値する内容だったが、野球はあくまでチームスポーツだ。試合後、地元メディアの多くは「大谷の偉業の陰で、守備の綻びが致命傷となった」と報じている。