エンジェルス菊池雄星投手、粘投で5勝 3回までに71球も崩れず「ゼロで抑えることが大事」
2025.8.5
【©️Los Angeles Angels,】
34歳のベテラン左腕が、経験と粘りでチームに勝利を呼び込んだ。
ロサンゼルス・エンゼルスの菊池雄星が現地4日(日本時間5日)、本拠地で行われたタンパベイ・レイズ戦に先発登板。序盤に球数がかさむ苦しい展開となったが、要所を締める投球で6回を4安打1失点に抑え、今季5勝目(7敗)を手にした。試合はエンゼルスが5-1で快勝した。
序盤から粘り強さが光った。特に3回までに要した球数は実に71球。しかし菊池は崩れることなく、丁寧なコース取りと多彩な球種でレイズ打線を翻弄。6回105球で7奪三振を記録し、最少失点で試合を作った。
援護したのは、2回に先制22号2ランを放ったジョー・アデルら打線。3回までに4点を奪い、左腕の粘投に応える形となった。
今季は前半戦で黒星が先行していたが、オールスター選出以降、調子を上げてきている印象だ。試合後、菊池は「状態は上がってきている」と手応えを語り、序盤の投球についても「3回までは球数が増えても、ゼロで抑えなきゃいけない。あれはあれで良かったと思う」と振り返った。
経験を重ねたからこそできる“粘りのピッチング”。数字以上に価値ある勝利で、菊池が後半戦の巻き返しへ確かな足掛かりをつかんだ。