RIZINクレベル・コイケが敗戦の弁「一本を取れなければ負けるのは当然」
2025.8.5
7月28日に行われた「超RIZIN.4」(さいたまスーパーアリーナ)のセミファイナルで、元フェザー級王者のクレベル・コイケ(35=ボンサイ柔術)は、朝倉未来選手(33=JAPAN TOP TEAM)との注目の再戦に臨んだが、試合は3R判定にもつれ込み、1-2のスプリットで朝倉選手に軍配。
コイケは自身のYouTubeチャンネルで試合を振り返り、「一本を取れなかった以上、こうなることは理解していた」と敗戦の重みを語った。
「自分はいつも一本を狙って戦っている。判定になること自体、私にとっては敗北に等しい」と、一本勝ちにこだわるスタイルを貫くコイケは、今回の結果を冷静に受け止めようとしている。
試合では得意のグラウンド展開に持ち込み、三角絞めや腕十字を狙う場面もあったが、朝倉の対応は堅く、決定機を生み出すまでには至らなかった。試合後に見せた悔しさは、そのまま「一本が取れなかったこと」への自責と重なっている。
「MMAはポイント制のスポーツでもある。判定になれば、自分にとって不利になるのはわかっていた」と、試合前から結果をある程度想定していた様子も垣間見える。
これまで一本勝ちを重ねてきたキャリアの中で、「判定では勝てない」という認識はコイケの中で一貫している。今回もその方程式が変わることはなかった。
とはいえ、敗戦の中にも収穫があった。
「未来選手の成長は感じた。前回の試合よりも冷静で、対応力があった」と、相手を称える姿勢も見せた。
今後の目標については明言を避けたものの、「一本勝ちという自分のスタイルを貫く。それ以外に、自分の存在意義はない」と、信念は揺らいでいない。