ボクシング 亀田京之介選手、世界1位ピカソに判定敗北 善戦虚しく・・・実力差を見せつけられる結果に

2025.7.20

7月19日(現地時間)ラスベガスで行われたボクシング・フェザー級ノンタイトル10回戦で、亀田京之介(26=TMK GYM)はWBCスーパーバンタム級1位アラン・ピカソ(24=メキシコ)と対戦。

3ジャッジの採点は0-2(95-95、93-97、92-98)で、亀田は判定負けを喫した。

 

元2階級制覇王者ルイス・ネリ戦以来の復帰戦となった亀田は、12月に井上尚弥との世界戦が噂されるピカソを相手に、積極的な姿勢を見せた。しかし、試合を通じてピカソの冷静な対応と手数の多さに苦しめられ、反撃の糸口を見出すことは難しかった。

試合序盤こそ距離を詰めて前に出た亀田だったが、ラウンドが進むにつれてピカソの正確なジャブとコンビネーションに押される展開が増えた。とくに8回にはコーナーに追い詰められ、顔面に集中的な連打を浴びる苦しい時間帯も。手数を出し続けはしたものの、明確な有効打を奪う場面は限られた。

セコンドの亀田史郎氏からは「勝ってると思うな」「全部取る気持ちでいけ」と厳しい檄が飛ぶも、ピカソは最後までペースを崩さず、実力者の風格を見せつけて試合を終えた。

亀田は今年5月に結婚し、6月には第1子が誕生。

私生活でも大きな節目を迎えた中での再起戦だったが、世界ランカーとの実力差は明白だった。試合後、悔しさをにじませながらもピカソの勝利を称え、自ら相手の手を掲げる姿が印象的だった。

試合後のインタビューでは、「今回は“かませ犬”として呼ばれたにすぎませんが、まあ、しゃーないです。今後は少し考え直します」と語り、今後の進退にも含みを持たせた。

井上尚弥の対戦候補と目されるピカソに対し、日本人ボクサーがどこまで通用するのか。

その答えを探る意味でも、今回の亀田の挑戦はひとつの試金石となった。

だが、世界のトップレベルとの距離感を如実に感じさせる結果だったこともまた、

紛れもない事実だ。