NBAサマーリーグ 河村勇輝選手、米初陣で苦戦 ターンオーバー4つに苦悩も片鱗は随所に

2025.7.12

【©️Chicago Bulls,】

河村勇輝(24=ブルズ)が、NBAサマーリーグで海外初の実戦に臨んだ。ラプターズとの一戦でベンチから出場し、19分47秒のプレータイムで3得点、2アシスト、4リバウンド、1スチールを記録。しかし、持ち味であるテンポの良いゲームメークは影を潜め、4つのターンオーバーとフィールドゴール成功率16.7%という厳しい数字が残った

 第1Qから出場した河村は、わずか1分足らずで左ウイングからの3ポイントを沈め、存在感を示した。守備でもスチールや速攻での好アシストなど、随所に光るプレーを披露したが、一方でパスの精度や判断力には課題が浮き彫りに。第1Qだけで3ターンオーバーを喫し、試合の流れをつかむには至らなかった。

 試合全体でのターンオーバー数は33とチーム全体にもミスが多く、終始リズムに乗れない展開が続いた。河村自身も第4Qにはフリーでのシュートチャンスをパスで逃すなど、攻撃面での迷いが見受けられた。

 それでも、初戦という舞台でNBAのフィジカルやスピードを体感したことは、今後に生きるはずだ。慣れない環境下でのデビュー戦にしては、ディフェンスでの対応やボールへの執着など評価できる場面もあり、収穫と反省が同居する内容となった。