【UFC】“柔術界の生ける伝説”ブシェシャが満を持してオクタゴンへ! 元ONE王者デ・リダーとの“異端の競演”がアブダビで実現=7.26 UFCファイトナイト

2025.7.9

【from Marcus Buchecha official Instagram】

世界最高峰の総合格闘技団体UFCが、また一人、歴史的ファイターを迎え入れる。ADCC2度王者にして、柔術世界選手権13度制覇という金字塔を打ち立てた“ブシェシャ”ことマーカス・アルメイダ(35=ブラジル)が、ついに米国最高峰のオクタゴンの扉を開く。舞台は7月26日(日本時間27日)にアブダビで開催される『UFC Fight Night: Whittaker vs. de Ridder』。対戦相手は、UFC6勝1敗の実力者マルティン・ブダイ(33=スロバキア)だ。

 

▪️柔術界の“頂点”が、世界の“本流”へ

長年、柔術という競技に人生を捧げ、ONE ChampionshipではMMAに転向後、5勝1敗という戦績を残したブシェシャ。

23年8月に現ONEヘビー級王者のオマール・ケインに敗れはしたが、翌年のONE大会では元Bellator戦士アミル・アリアックバリを1R一本で仕留め、健在ぶりを誇示した。

そんな中、ONEがMMAよりも立ち技に注力する方針へと舵を切るなかで、ブシェシャはより厳しい競争が待ち受けるUFCでの挑戦を決断。SNSには「人生の夢がついに叶った」と綴り、並々ならぬ覚悟をにじませた。

「ここに至るまで、数えきれない困難がありました。ですが、“道に立つ者が道となる”この信念で戦い続けてきました。UFCで柔術の旗を再び掲げます。さあ、行こう。その時が来た!」

 

▪️試される“純柔術”の牙城

ブシェシャの初陣の相手ブダイは、UFC4連勝から昨年初黒星を喫したものの、直近2試合でベテランのアンドレイ・アルロフスキー、LFA王者ウラン・サティバルディエフを連破。柔術ベースながら打撃の成長著しいハイブリッド型ファイターであり、“柔術偏重”と言われるブシェシャにとっては決して楽な相手ではない。

加えて、ブダイは柔術欧州選手権で青帯・紫帯の王者となった実績も持ち、グラウンドでも無策ではない。試合は“打撃で詰めるブダイ”か、“寝技で仕留めるブシェシャ”か!? UFCヘビー級の勢力図を塗り替える一戦となることは間違いない。

 

▪️メインは“もう一人のONE王者”

さらに、このアブダビ大会のメインイベントでは、同じくONEからUFCに活躍の場を移した“異端の技巧派”ライニアー・デ・リダー(オランダ)が登場。

UFC移籍後3連勝と波に乗る元ONE二階級王者は、元ミドル級王者ロバート・ウィテカー(NZ)という実力者と5Rに渡る激闘に挑む。

MMAの土台としての柔術、その先にある“真の完成型”を体現し続けてきた2人の元ONE戦士が、UFCという極限の環境下でどこまで通用するのか。

ONEからの“流出”ではなく、“昇格”として語られる未来は、

自らの拳で切り拓くしかない。