【©️PFL Europe 】

格闘技イベント「PFL Europe 2」が7月5日（日本時間6日）、ベルギー・ブリュッセルのINGアリーナで開催された。メインイベントでは、

地元出身の新鋭パトリック・ハビルラ（24）が元UFCファイターのダニー・ロバーツ（37＝英国）に1ラウンドTKO勝ちを収めた。

試合は序盤からハビルラが主導権を握った。動きに無駄がなく、巧みに距離を詰めると、ロバーツの攻撃をかわしながら反撃。第1ラウンド終盤、渾身の右ハイキックをロバーツの顔面に命中させ、ダウンを奪った。すかさず追撃のパウンドを加え、レフェリーが試合を止めた。

勝利後、ハビルラはケージを飛び越えて観客席に向かって喜びを爆発。地元ファンから大歓声が送られた。

ハビルラはアマチュア世界大会「IMMAF」で2023年王者となり、今年3月にはプロ大会「PFL Europe 1」で勝利。これでプロ戦績は7戦全勝となった。

試合後のインタビューでは、肩の靭帯を痛め、足の骨も試合前に骨折していたことを明かした。それでも出場を決断した理由について「みんなを失望させたくなかった」と語った。

また、自身を育てたコーチや仲間たちへの感謝を述べた上で、パレスチナやコンゴ、スーダンなどの紛争地に言及。「世界平和が必要だ。格闘技の舞台からでも声を上げ続けたい」と訴えた。

ハビルラは当面の間、負傷の治療と休養に専念する予定。次戦については「名前を聞けば、誰でもノックアウトする準備はできている」と意欲を示した。