【MLB】今永昇太投手、乱調乗り越え5勝目 自己ワーストタイ3被弾も鈴木誠也が3打点で逆転劇演出

2025.7.3

【©️Chicago Cubs, 】

シカゴ・カブスの今永昇太投手(31)が、起伏ある内容ながらも粘りの投球で今季5勝目(2敗)を挙げた。2日(日本時間3日)、本拠地リグリー・フィールドでのガーディアンズ戦に先発し、5回1/3を4安打3失点(自責3)、4三振無四球。自己ワーストタイとなる3本塁打を浴びながらも試合を壊さず、防御率は2.78となった。

立ち上がりは上々だった。初回をわずか8球で三者凡退に封じ、安定した立ち上がりを見せた。しかし2回、突如として流れが変わる。先頭のカルロス・サンタナに真ん中やや外角のフォーシームを捉えられると、左翼スタンドへのソロ本塁打。続くウィル・ベンソンには真ん中寄りの直球を2球連続で狙われ、こちらも左翼席へ。2球連続の被弾となり、球場がざわついた。

 さらに3回にも、今季わずか1本塁打だったデービッド・フライに高めの直球を捉えられ、またも左翼スタンドへ。これで3失点目を喫した。決して内容は良くなかったが、今永は崩れなかった。

 

援護に回ったのが、主砲・鈴木誠也外野手(30)だった。

3回の無死一、二塁の好機で左翼線を破る適時二塁打を放ち1点を返すと、続くクロー・アームストロングの内野安打で2―3と追い上げた。さらに4回には、二死二、三塁から今度は中前に逆転の2点適時打。チームを勢いづけると、アームストロングの右翼線三塁打で5―3とリードを広げた。打線の援護を得た今永は、4回以降は見違えるような内容に。変化球と内角球を織り交ぜ、4回は三者凡退、5回も三者凡退と立ち直りの気配を見せた。6回も続投し、先頭打者に安打を許したものの、次打者を二ゴロに抑えたところで交代。救援陣がその後のリードを守り抜き、カブスは5―4で接戦を制して連勝とした。