鈴木誠也、敵地での一戦が示した圧巻のパワー 1試合2本塁打で今季3度目の快挙、打点数も日本人歴代最高ペースに
©️Chicago Cubs,
2025年6月8日 — シカゴ・カブスの鈴木誠也外野手が、敵地デトロイトで行われたタイガース戦にて、再び驚異的なバッティングを披露した。試合は6-1でカブスが勝利し、その立役者となったのが鈴木だ。
試合では「3番・右翼」としてスタメン出場した鈴木が、8回の第4打席に今季3度目となる1試合2本塁打の16号ソロを放ち、チームに貴重な追加点をもたらした。この日の成績は4打数2安打2打点。現在、55打点を記録しナショナルリーグ2位につけるなど、打点王争いの先頭を走っている。
8回の決定打は、タイガースのチェイス・リー投手が投じた約128.7キロの内角低めスイーパーを鮮やかに捉え、左翼席へと運んだ。打球速度は約170キロ、飛距離は約120メートルに及び、まさに圧巻の一発だった。
初回の第1打席でも、タイラー・ホルトン投手の変化球を巧みにすくい上げて15号本塁打をマーク。これにより、鈴木はシーズン序盤からのパワーヒッターとしての地位を盤石なものにしている。
今シーズンの鈴木は5月末に両リーグ最速で50打点に到達し、その後も着実に加点を重ねている。特に、メッツのピート・アロンソやチームメイトのピート・クロウ=アームストロングらとの激しい打点王争いは、今後のMLBの見どころの一つとなっている。
また、12日には4年連続となる2桁本塁打も確定。これは日本人選手としてはドジャースの大谷翔平投手以来2人目の快挙であり、鈴木の成長と実力の証明となった。
今季は既に64試合で16本塁打と自己最多を大きく上回るペースを刻んでおり、打点に関しても昨年の自己最高74打点を凌ぐ勢い。大谷翔平投手が昨季記録した日本人最多の130打点を超え、139打点ペースという驚異的な数字を示している。
過去にシーズン100打点以上を記録した日本人は、松井秀喜氏と大谷翔平投手の2人のみ。
この偉大な先人たちに続き、鈴木誠也が新たな歴史を築こうとしている。