現役続行宣言か!? 48歳ノゲイラ選手が鉄拳一閃!
現役続行宣言か!? 48歳ノゲイラ選手が“薄毛ヒゲ面”の鉄拳一閃!
若きマッチョをKOで沈めた「おじさんの逆襲」
© FIGHT MUSIC SHOW
2025年5月17日、ブラジル・サンパウロ。
格闘技イベント『Fight Music Show 6』のリングに、
かつてPRIDEやUFCで猛威を振るった伝説の男、
アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ(48)がリングへ。
現役引退かを発表から約5年。
髪は薄くなり、顔には年輪を感じさせるヒゲが生えそろっていたが―
その拳は、まだ死んでいなかった。
相手はインスタフォロワー135万人を誇る
32歳のインフルエンサーでボディビルダー、
ファビオ・タダラフェラス。
まさに“時代の申し子”とも言えるムキムキの若者。
試合はエキシビション形式とはいえ、
真っ向から拳を交えるボクシングルール。
誰もが年齢差とフィジカルの差を見て
「ノゲイラには厳しい戦いになる」と予想した。
だが、フタを開けてみれば違った。
1ラウンドから冷静なガードと距離感で主導権を握ったノゲイラは、2ラウンドに入り勝負を仕掛ける。飛び込んできたタダラフェラスに対し、右フックから左フックのコンビネーション。決まった――アゴを貫かれた若きマッチョマンは大の字に崩れ落ち、
まさかの“失神KO”。観客席は驚きと歓声に包まれた。
ノゲイラはPRIDEで桜庭和志、高坂剛らと名勝負を繰り広げ、
2000年代のMMAシーンを象徴する存在だった。
寝技のイメージが強いが、
実は2006年~07年にかけてアマチュアボクシングの
ブラジル王者&南米王者という経歴を持つ“拳の使い手”でもある。
引退後も、SNSでは度々、ハードワークに汗を流す姿が見られており、
密かに拳を磨き続けていた。
「若さには若さの勢いがある。だが、年齢を重ねた者には“覚悟”がある。」
その言葉を体現するかのような、熟練の一撃だった。
エキシビションとはいえ、これでボクシング戦歴は2戦全勝。
“薄毛ヒゲ面のおじさん”ノゲイラは、リングのど真ん中で雄叫びを上げた。
次戦への期待が高まる中、彼の姿は「歳を重ねても戦える」と、
すべての中年戦士たちに希望を与えてくれた―。
【文:高須基一朗】