現役続行宣言か!? 48歳ノゲイラ選手が鉄拳一閃!

2025.5.20

現役続行宣言か!? 48歳ノゲイラ選手が“薄毛ヒゲ面”の鉄拳一閃!

若きマッチョをKOで沈めた「おじさんの逆襲」

© FIGHT MUSIC SHOW

©️FIGHT MUSIC SHOW(試合動画)

2025年5月17日、ブラジル・サンパウロ。

格闘技イベント『Fight Music Show 6』のリングに、

かつてPRIDEやUFCで猛威を振るった伝説の男、

アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ(48)がリングへ。

 

現役引退かを発表から約5年。

髪は薄くなり、顔には年輪を感じさせるヒゲが生えそろっていたが―

その拳は、まだ死んでいなかった。

相手はインスタフォロワー135万人を誇る

32歳のインフルエンサーでボディビルダー、

ファビオ・タダラフェラス。

まさに“時代の申し子”とも言えるムキムキの若者。

 

試合はエキシビション形式とはいえ、

真っ向から拳を交えるボクシングルール。

誰もが年齢差とフィジカルの差を見て

「ノゲイラには厳しい戦いになる」と予想した。

だが、フタを開けてみれば違った。

1ラウンドから冷静なガードと距離感で主導権を握ったノゲイラは、2ラウンドに入り勝負を仕掛ける。飛び込んできたタダラフェラスに対し、右フックから左フックのコンビネーション。決まった――アゴを貫かれた若きマッチョマンは大の字に崩れ落ち、

まさかの“失神KO”。観客席は驚きと歓声に包まれた。

ノゲイラはPRIDEで桜庭和志、高坂剛らと名勝負を繰り広げ、

2000年代のMMAシーンを象徴する存在だった。

寝技のイメージが強いが、

実は2006年~07年にかけてアマチュアボクシングの

ブラジル王者&南米王者という経歴を持つ“拳の使い手”でもある。

引退後も、SNSでは度々、ハードワークに汗を流す姿が見られており、

密かに拳を磨き続けていた。

「若さには若さの勢いがある。だが、年齢を重ねた者には“覚悟”がある。」
その言葉を体現するかのような、熟練の一撃だった。

 

エキシビションとはいえ、これでボクシング戦歴は2戦全勝。
“薄毛ヒゲ面のおじさん”ノゲイラは、リングのど真ん中で雄叫びを上げた。

次戦への期待が高まる中、彼の姿は「歳を重ねても戦える」と、

すべての中年戦士たちに希望を与えてくれた―。

【文:高須基一朗】