ばいきんまん声優・中尾隆聖さん、NHK連続テレビ小説「あんぱん」ドラマ初出演で魂の一言!

2025.5.19

▪️「あんぱん」第36話にサプライズ降臨――“愛と誇り”を託した名演が胸を打つ

【©️NHK】

 

NHK連続テレビ小説「あんぱん」(月〜土曜・前8:00、土曜は一週間振り返り放送)は、5月19日に放送された第36話で、視聴者に大きな感動と驚きを届けた。国民的声優・中尾隆聖氏が事前告知なしでサプライズ出演し、ネット上では歓喜と賞賛の声が飛び交っている。

中尾氏が演じたのは、主人公・朝田のぶ(今田美桜)が赴任する母校・御免与尋常小学校の校長・古山時三。物語の冒頭わずか1分半の登場ながら、その圧倒的な存在感と声の力で、視聴者の心に深い余韻を残した。

中尾氏といえば、誰もが知る『それいけ!アンパンマン』のばいきんまん役で、世代を超えて愛される声優の一人。その“アンパンマンつながり”での起用は、まさに奇跡的なキャスティングであり、朝ドラファンのみならずアニメファンにとっても垂涎の展開となった。

制作統括の倉崎憲チーフ・プロデューサーもこの起用に熱い想いを込める。「企画発表の段階から、“アンパンマン声優をぜひ”という声は多く寄せられていました。ばいきんまんが一番好きなキャラクターで、机の上にもぬいぐるみを置いているほど。まだ台本すらできていない頃に中尾さんにお会いした際、『どうしても出演してほしい』とお願いしました」

その熱意は中尾氏にも届いた。満を持しての登場、しかもぴたりとハマる“校長先生”という役柄には、まさに声優人生を通じて培われた威厳と包容力が溢れている。

演技だけではない。中尾氏はクランクインの日に、なんと“あんぱん”を現場に差し入れ。ばいきんまん役として知られる氏が手ずから「あんぱん」を届けるという粋な計らいに、現場の空気は温かく華やいだという。制作陣は「まさに愛のこもった差し入れ。あの瞬間、スタッフ・キャスト全員がひとつになりました」と振り返る。

今回の出演をもって、「アンパンマン」声優の出演は、島本須美氏(第8話)、山寺宏一氏(レギュラー出演)に続いて3人目。いずれも巧みな役どころと名演で物語に彩りを加えており、「あんぱん」の制作陣がいかに“声の力”を大切にしているかがうかがえる。

作中での中尾氏のセリフ、「朝田先生の指導に迷いがないということです。まさに、愛国の鑑」は、ドラマのテーマでもある“信念を持って生きること”を体現する一節として、視聴者の心に深く刻まれた。さらに、ほんのりと“フリーザ様”の気配を感じさせる声色に、往年のアニメファンからは「懐かしさと重みが共存している」との声も。

今後も中尾氏の登場は続く予定で、出演時間こそ限られるものの、その一言一言が物語を支える柱となるだろう。

時代を超えて人々の心を癒し、奮い立たせる声――その力を体現する中尾隆聖氏の出演は、朝ドラ「あんぱん」における新たな金字塔となった。これからも、画面越しに届けられる“声の贈り物”に、私たちは耳と心を傾けていきたい。