ハリバートン選手 リラード選手との関係修復を熱望「僕の責任」NBAの憧れの先輩に伝えたい後悔

2026.10.10

インディアナ・ペイサーズのタイリース・ハリバートン選手が、ポートランド・トレイルブレイザーズのデイミアン・リラード選手との関係を修復したいとの思いを明かした。米国のポッドキャスト番組『The Zach Lowe Show』に出演し、過去の因縁を振り返ったハリバートン選手。悔やんでいるのは、試合中にリラード選手の代名詞であるパフォーマンスをまねたこと自体ではなく、その後、2人の関係が変わってしまったことだった。

米スポーツメディアの『Sports Illustrated』や『USA TODAY』系メディアも、この発言を報道。NBAを代表するガード同士の間で起きた出来事は、勝負の舞台でのライバル関係だけでなく、選手同士の信頼や敬意という側面からも注目されている。


 

■きっかけは2023年のNBAカップ準決勝 リラード選手の代名詞を披露

発端は2023年12月に行われたNBAインシーズン・トーナメント(現NBAカップ)の準決勝だ。

当時のペイサーズは、ミルウォーキー・バックスと対戦。試合終盤にハリバートン選手が重要な3ポイントシュートを決めると、手首を指さすジェスチャーを披露した。

この動きは、リラード選手の愛称「デイム」にちなんだ「デイム・タイム」と呼ばれるおなじみのパフォーマンスを連想させるものだった。

リラード選手は、試合終盤の勝負どころで得点を決める力に定評があり、手首を示すポーズはその勝負強さを象徴してきた。

ハリバートン選手は、バックスを相手にした大一番で、この象徴的なジェスチャーを披露。チームの勝利を盛り上げる場面となった一方、リラード選手との関係にも影響を及ぼすことになった。

ただし、ハリバートン選手は今回の番組で、当時のパフォーマンスを後悔しているわけではないと説明している。トーナメントを勝ち進む過程はチームにとって楽しい経験だったという。そのうえで、何より心残りなのはリラード選手との関係が変わってしまったことだと語った。

 

■移籍時に支えてくれた憧れの先輩 背番号「0」にもつながる存在

ハリバートン選手が関係修復を望む背景には、リラード選手への長年の憧れがある。

ハリバートン選手は2022年、サクラメント・キングスからペイサーズへトレードされた。キャリアの初期に環境が変わる中でリラード選手は頻繁に連絡を取り、気にかけてくれる存在だったという。

ハリバートン選手にとって、リラード選手は単に対戦相手として意識するスター選手ではなかった。キャリアの歩みを見つめてきた憧れの存在であり、自身が背番号「0」を選んだ理由の一つにも、リラード選手の影響があると明かしている。

だからこそ、かつて気軽に言葉を交わしていた相手との間に距離が生じたことは、ハリバートン選手にとって大きな心残りになっているようだ。

 

■「少し行き過ぎていた」自らの責任を認め、直接対話を希望

ハリバートン選手は番組内で、リラード選手と直接会って話したいとの希望を表明した。

当時は若く、試合の熱気のなかで楽しんでいたものの、少し行き過ぎていたかもしれないと振り返り、問題が必要以上に大きくなったことについて自分の責任だと認めた。

また、リラード選手について、人生の大半で憧れてきた人物だと改めて説明。

以前のように気兼ねなく話せる関係に戻りたいとの思いを示した。

一方、2023年の試合後、リラード選手は、自分のパフォーマンスをほかの選手がまねたからといって怒るべきではないという趣旨のコメントを残していた。

今回の発言からは、試合中のジェスチャーをめぐる問題だけでなく、その後の両者の関係がどのように変化したのかが焦点になっていることが分かる。ハリバートン選手は過去の出来事を振り返りながら、改めて対話する機会を求めている。

 

■アキレス腱断裂からの復帰を経て 再会にも注目

2人は、競技人生に大きな影響を与える重傷を経験した点でも共通している。

リラード選手は2025年のプレーオフで左アキレス腱を断裂。ハリバートン選手も同年のNBAファイナル第7戦で右アキレス腱を断裂し、2025-26シーズンを欠場した。

NBA公式サイトは、両選手を2026-27シーズンの復帰が注目される選手として紹介している。長期離脱を経て再びコートに立つことは、競技面だけでなく、選手自身にとっても大きな節目となる。

さらに、2026年12月17日には、ペイサーズが本拠地でトレイルブレイザーズと対戦する日程が組まれている。両選手の出場が実現すれば、コート上で顔を合わせる機会となる可能性がある。ただし、実際の出場や直接対話が実現するかどうかは、今後の状況次第だ。