ドジャース 逆転で3年連続リーグ優勝決定シリーズへ 大谷翔平は無安打も四球&盗塁で同点ホーム パヘスが決勝2点打、継投も奏功
ドジャースが、苦しい試合をチーム全体の力でひっくり返した。
現地7日に行われたナ・リーグ地区シリーズで、ドジャースはブレーブスに4―1で逆転勝利。シリーズを突破し、3年連続となるリーグ優勝決定シリーズ進出を決めた。
大谷翔平選手は「4番・DH」で先発。3打数無安打に終わったものの、四球で出塁すると盗塁を決め、同点のホームを踏んだ。
そして試合の流れを決定的に変えたのが、打撃不振に苦しんでいたパヘス選手だった。
▪️大谷選手が「打たずに」生み出した同点劇
ドジャースは序盤から1点を追う展開となった。
2回、大谷選手は第1打席でバットを振ることなく四球を選択。続くテオスカー・ヘルナンデス選手の打席で二塁へスタートを切ると、鮮やかな盗塁を成功させた。
さらに捕手の送球がそれたことで大谷選手は三塁まで進塁。
マンシー選手の遊飛を相手野手が落球すると、その間に大谷選手が生還し、ドジャースは1―1の同点に追いついた。
この場面で大谷選手が残したのは安打ではない。
四球、盗塁、そして走塁。
打席で結果が出ない状況でも、出塁して走ることで得点につなげ、チームに必要な1点をもたらした。
▪️「100打席ノーアーチ」でもチームは勝った
一方で、大谷選手の打撃面では苦しい時間が続いている。
第2打席は空振り三振。第3打席は二ゴロに倒れ、さらにその後の打席でも右飛に抑えられた。
これでレギュラーシーズンから続く本塁打なしの打席数は100に到達した。
もっとも、この日のドジャースにとって重要だったのは、大谷選手個人の打撃成績だけではない。
大谷選手が打てない時間帯を、チームメートが埋めた。
その象徴となったのが、パヘス選手だった。
▪️苦しんだパヘスが七回に決勝打
同点のまま迎えた七回。
テオスカー・ヘルナンデス選手が右前打で出塁すると、2死から代打・デパウラ選手、タッカー選手の四球で満塁のチャンスをつくった。
ここで打席に入ったのがパヘス選手。
フルカウントから元阪神のスアレス投手が投じたフォーシームを捉えると、打球は中前へ抜けた。
走者2人が生還する勝ち越しの2点適時打。
ドジャースは3―1とリードを奪った。
前半戦にはオールスターにも選出されたパヘス選手だったが、後半戦は打撃不振に苦しみ、打順も9番まで下がっていた。
それでも、重要な場面で巡ってきた一打を逃さなかった。
ベンチでは大谷選手も大きく喜び、チーム全体が一気に沸き立った。
▪️ロバーツ監督の継投策が逃げ切りを支える
打線だけではない。
終盤の投手起用も、ドジャースの勝利を支えた。
先発グラスノー投手は五回2死一、二塁の場面で交代。
ここでロバーツ監督が送り出したのがベシア投手だった。
左腕は強打者オルソン選手をわずか1球で二ゴロに打ち取り、ピンチを脱出した。
六回には1死二塁の場面でベシア投手からエンリケス投手へ交代。
さらに終盤はスコット投手、ディアス投手へとつなぎ、ブレーブスに追加点を許さなかった。
大きなリードを奪って逃げ切るのではなく、相手に流れが傾きかけるたびに投手を入れ替える。
ロバーツ監督の細かな継投が、最後までブレーブスの反撃を封じた。
▪️「大谷が打てない」だけでは終わらないドジャース
4―1。
スコアだけを見ればドジャースの快勝にも映る。
しかし、実際の試合展開はその印象とは異なる。
先制を許し、大谷選手も安打を放てない。
それでも大谷選手が四球と盗塁で同点劇を生み、パヘス選手が勝ち越し打を放ち、投手陣がリードを守り切った。
一人のスターにすべてを託すのではなく、それぞれの選手が異なる形で勝利に貢献する。
この日のドジャースは、まさにポストシーズンらしい勝ち方を見せた。
これでドジャースは3年連続となるリーグ優勝決定シリーズへ進出。
次はパドレスとブルワーズの勝者との対戦が待っている。
球団史上初となるワールドシリーズ3連覇を目指す戦いは、さらに厳しいステージへと進む。
大谷選手のバットが沈黙していても、ドジャースには試合を動かす選手がいる。
この日の逆転劇は、そんなチームの厚みを改めて示す一勝となった。

