【UFC】二階級王者ペレイラ選手がヘビー級で再起戦へ ロシアの豪腕パブロビッチ選手と激突決定 再び王座戦線へ浮上なるか
【©️UFC】
UFC元ミドル級&ライトヘビー級王者アレックス・ペレイラ選手が、ヘビー級で再起を目指す。
12月12日(現地時間)、米ネバダ州ラスベガスのT-Mobile Arenaで開催される「UFC 335」で、ペレイラ選手とヘビー級ランキング2位のセルゲイ・パブロビッチ選手が対戦することが決まった。5ラウンドで行われるコーメインイベントとして組まれ、重量級屈指の強打者同士による注目のカードとなる。
ペレイラ選手はヘビー級で2戦目。6月の「UFC Freedom 250」でシリル・ガヌ選手に敗れて以来の復帰戦となる。対するパブロビッチ選手は3連勝中。
直近ではタリソン・テイシェイラ選手をわずか39秒でTKOに沈めており、勢いは十分だ。
▪️ホワイトハウスで味わった苦杯 ペレイラ選手が再びヘビー級へ
ペレイラ選手にとって、今回の試合は単なる階級変更後、体重を上げての2戦目ではない。
6月14日、米ワシントンD.C.のホワイトハウス南庭で開催された「UFC Freedom 250」。歴史的な舞台で、ペレイラ選手はガヌ選手とヘビー級暫定王座を懸けて対戦した。
2人の体格差や重量級のパワーに加え、ペレイラ選手には「UFC史上初の3階級制覇」という大きなテーマもかかっていた。
しかし試合は2ラウンド1分27秒、ガヌ選手の打撃によるTKO決着。
ペレイラ選手の3階級制覇という歴史的挑戦は、あと一歩のところで止まった。UFC公式記録でも、ガヌ選手のTKO勝利が確認されている。
その後、ガヌ選手はヘビー級王座戦線の中心に残り、ペレイラ選手は再びヘビー級での戦いを選択。今回のパブロビッチ選手との一戦は、トップ戦線へ戻るための重要な試合になる。
▪️パブロビッチ選手は3連勝中 最後はわずか39秒KO
立ちはだかるパブロビッチ選手は、まさにヘビー級らしい破壊力を持つストライカーだ。
MMA戦績は21勝3敗。
そのうち16勝がKO・TKOで、16回の1ラウンドフィニッシュを記録している。
2024年6月にはアレクサンダー・ヴォルコフ選手に判定で敗れ、さらに2023年11月にはトム・アスピナル選手との暫定ヘビー級王座決定戦で1ラウンドKO負けを喫した。
そこからパブロビッチ選手は、そこから再び上昇してきた。
2025年にはジャルジーニョ・ホーゼンストライク選手、ワルド・コルテス・アコスタ選手に連勝。そして今年5月、マカオ大会ではタリソン・テイシェイラ選手を1ラウンド39秒でTKO。強烈なパンチを浴びせ続け、わずか39秒で試合を終わらせた。
現在は3連勝中。
ヘビー級上位戦線へ戻ってきた存在としてパブロビッチ選手を位置付けている。
▪️「一発」が最大の焦点 ペレイラ選手の左フック対パブロビッチ選手の豪腕
このカード最大の魅力は、両者とも一瞬で試合を終わらせるだけの打撃力を持っていることだ。
ペレイラ選手はキックボクシングをベースに、左フックを中心とした強烈な打撃を武器とする。UFCではミドル級とライトヘビー級の両方で王座を獲得し、階級を上げてもトップレベルで戦い続けてきた。
一方のパブロビッチ選手は、ヘビー級ならではのサイズとパンチ力が最大の武器。UFC公式プロフィールでは16勝がKO・TKOで、そのすべてが1ラウンドフィニッシュとなっている。
つまり、両者に共通するのは「長期戦になる前に試合を終わらせる能力」だ。
ただし今回は5ラウンド制。
序盤の攻防だけでなく、時間が進んだ場合のペース配分やスタミナも勝敗を左右する可能性がある。
▪️ペレイラ選手にとっては「3階級制覇」後の未来を占う試合
ホワイトハウス大会でガヌ選手に敗れるまで、ペレイラ選手は「3階級制覇」という前人未到の記録に挑戦していた。
その挑戦は一度止まったものの、ヘビー級で勝ち上がれば、再びタイトル戦線へ戻る可能性は十分に残されている。
海外メディアも今回のパブロビッチ戦を、ペレイラ選手がヘビー級で再びタイトルを狙うための重要な一戦として報じている。特にUFC 335は、ペレイラ選手にとってヘビー級での立ち位置を改めて示す舞台となる。
しかも対戦相手は、現在ヘビー級上位に位置するパブロビッチ選手。
ここで勝利すれば、単なる再起ではなく「ヘビー級でもトップを狙える」という評価を取り戻す大きな材料になる。
【文:高須基一朗 瞬刊モッツ 編集部】

