『ヤニねこ』制作会社がサウナ事業へ 船橋に100坪 8室の大型個室サウナ

2026.10.1

 

アニメ『ヤニねこ』を手がけるバイブリーアニメーションスタジオが、

アニメ制作とは一見すると異なるサウナ事業に進出する。

新たに展開するのは「バイブリーサウナ」。

千葉県船橋市の船橋駅前にある施設を活用し、

2026年内の開業を目指して準備を進めている。

アニメ制作会社がサウナを運営するという意外な組み合わせだが、今回の事業はゼロから施設を建設するものではない。2026年8月31日に営業を終了した「Re: PRIVATE SAUNA」の運営を引き継ぐ形で、新たな施設としてスタートする。


 

▪️「なぜサウナ?」の背景にあった既存施設の引き継ぎ

バイブリーサウナの開業は9月29日、公式Xで告知された。

翌30日には、バイブリーアニメーションスタジオ代表の天衝さんが自身のXで店長候補や社員を募集。そこで、今回の事業展開に至った経緯も明らかにされた。

もともと営業していた「Re: PRIVATE SAUNA」が閉店することになり、縁があって施設の運営を引き継ぐことになったという。

現在は、これまで同施設を運営してきた店長や社員の協力を得ながら、新店舗の開業準備を進めている。

前店舗のスタッフの一部も新たな「バイブリーサウナ」に残る予定で、既存施設の運営ノウハウやスタッフを生かしながら、新ブランドとして再スタートする形だ。

単純に「アニメ会社が突然サウナを始めた」という話ではないところが、今回の事業展開のポイントになる。

 

▪️船橋駅前のビル7階、100坪に8室

バイブリーサウナが入るのは、千葉県船橋市。船橋駅前のドン・キホーテが入るビルの7階で、2026年内のオープンを予定している。

施設の敷地面積は約100坪。

個室サウナとしては大型の空間で、客室はスタンダードルーム6室、VIPルーム2室の計8室を予定している。

前身となる「Re: PRIVATE SAUNA」は2022年から約4年間にわたって営業。フィンランド式の個室サウナやウィスキングなどを展開していた。

バイブリーサウナでは、こうした既存施設を引き継ぎながら、アニメーションスタジオならではの企画も加えていく方針だ。

 

▪️「アニメ×サウナ」という新しい接点

今回、特に注目されるのが、アニメ制作会社がサウナそのものを新たなコンテンツ接点として捉えていることだ。

天衝さんは今後について、アニメ関連のキャンペーンを展開するほか、友人や家族、カップルでも楽しめるサウナを目指していく考えを示している。

つまり、単なるサウナ施設の運営にとどまらず、バイブリーアニメーションスタジオが持つアニメーションやキャラクター、企画力を施設側に持ち込む可能性がある。

アニメを「見る」だけではなく、作品やキャラクターとリアルな場所で接する。

そうした体験型の企画へ発展すれば、アニメ制作会社にとっても新しいファンとの接点になり得る。

 

▪️アニメを知らなくても働ける スタッフも募集

スタッフについても興味深い方針が示されている。

募集では、アニメ関連の企画については運営元であるバイブリーアニメーションスタジオが担当するため、サウナのスタッフ自身がアニメに詳しい必要はないとしている。

もちろんアニメ好きも歓迎するという。

この考え方からも、バイブリーサウナを「アニメファンだけを対象にした施設」に限定するのではなく、一般のサウナ利用者にも開かれた場所として展開しようとしていることがうかがえる。

 

▪️アニメ制作会社の「異業種進出」が示すもの

近年、アニメーションを取り巻くビジネスは、作品を制作して放送・配信するだけではなくなっている。

映像作品から映画、イベント、グッズ、ゲーム、コラボレーションなどへと接点を広げ、作品や制作会社が持つブランドそのものを活用する動きも見られる。

今回のバイブリーサウナも、そうした広がりの一例として見ることができる。

しかも今回は、既存施設を引き継ぐことで、店舗や設備だけでなく、現場スタッフの経験も生かせる。

アニメ制作とサウナという一見すると距離のある2つの事業が、

どのように組み合わされるのか。