ヤンキース ライス選手が2発6打点 9―0圧勝で地区シリーズ王手 ジャッジ不在を感じさせない猛攻でレッドソックス撃破
米大リーグのポストシーズンで、ニューヨークの名門対決が幕を開けた。
ア・リーグのワイルドカードシリーズ第1戦が29日(日本時間30日)、ニューヨークのヤンキースタジアムで行われ、ヤンキースがレッドソックスを9―0で破った。
勝負を大きく動かしたのは、ヤンキースのブランドン・ライス選手だった。
「5番・一塁」で先発出場すると、5打数4安打、2本塁打、6打点。満塁本塁打まで飛び出す圧巻の打撃で、チームを初戦勝利へと導いた。
▪️ライス選手が一人で6打点 試合終盤に満塁弾
両軍無得点で迎えた2回、ヤンキースは2死
一塁、二塁からウェルズ選手の適時打で先制した。
その後、打線の中心となったのがライス選手だ。
5回には中越えのソロ本塁打を放ち、追加点を奪取。さらに7回には適時打を放つなど、ヤンキース打線をけん引した。
そして8回。
ヤンキースは犠飛で追加点を挙げると、2死満塁から再びライス選手が打席へ。
ここで中堅スタンドへ豪快な一発を放ち、満塁走者をすべてホームへ返した。
この日2本目の本塁打がグランドスラム。
一気に4点を加え、スコアは9―0となった。
まさに「おかわり」と呼びたくなるような2本目のアーチだった。
試合後、ライス選手は本塁打について「最初からこれはホームランになるなと思った」と振り返り、さらにヤンキースとレッドソックスによるプレーオフについても「本当に最高。これこそが夢に見る光景」と喜びを語った。
▪️ジャッジ選手が不在でも打線が爆発
ヤンキースにとって大きなポイントとなったのは、アーロン・ジャッジ選手を欠いた状態での初戦だった。
ジャッジ選手は右ふくらはぎの負傷で負傷者リスト入りしており、ポストシーズンのロースター入りを目指して調整を続けていたものの、第1戦には間に合わなかった。
それでもヤンキース打線は9得点。
ライス選手の2本塁打6打点を中心に、試合終盤まで攻撃の手を緩めなかった。
ベンチから戦況を見守ったジャッジ選手にとっても、チームの快勝は大きな一歩となった。
一方、長く離脱していたジャンカルロ・スタントン選手が戦列に復帰。
4月にふくらはぎを痛めて負傷者リスト入りしていたスタントン選手が、大舞台でチームに戻ってきた。
▪️先発シュリトラー選手は7回10奪三振の快投
大量援護を受けた投手陣も、レッドソックス打線を完全に封じた。
先発のシュリトラー選手は今季14勝、防御率1.95を記録した右腕。
この日も立ち上がりから安定した投球を見せた。
初回にラッチマン選手へ左前打を許したものの、その後は長く無安打投球を継続。
7回1死でアブレイユ選手に2本目の安打を許すまで、レッドソックス打線を抑え込んだ。
最終的に7回を投げ、10奪三振。
ヤンキースは強力打線だけでなく、先発投手の力でもレッドソックスを上回った。
▪️吉田正尚選手はロースター入りならず
レッドソックスの吉田正尚選手は、この日のロースターに入らなかった。
8月のパイレーツ戦で左太もも裏を負傷し、その後、負傷者リスト入りしていた吉田選手。大舞台での出場はならなかった。
日本人選手が絡むポストシーズンという意味でも注目された一戦だったが、今回はベンチ入りを果たせなかった。
▪️シーズン対戦でもヤンキースが先行
ヤンキースとレッドソックスは、レギュラーシーズンでも13試合を戦い、ヤンキースが7勝6敗と勝ち越していた。
さらに昨年もポストシーズンで両チームが激突し、ヤンキースが2勝1敗でシリーズを突破。
長い歴史を持つライバル同士による対戦は、今年もいきなり大差の展開となった。
ただし、ワイルドカードシリーズは2戦先勝。
ヤンキースは初戦を圧倒的な内容で制したものの、次の一戦を落とせば状況は変わる。
レッドソックスにとっても、ここからが正念場になる。
ジャッジ選手が不在のなかで、ライス選手が6打点を叩き出し、投手陣も完封リレー。
ヤンキースは伝統のライバル対決で地区シリーズ進出まで1勝とした。


