デヴィ夫人が政治活動断念の真相・・・ワンニャン平和党を電撃解散の舞台裏
【ワンニャン平和党公式サイトより画像】
タレントのデヴィ夫人(本名:ラトナ・サリ・デヴィ・スカルノ)が25日、自身が共同代表を務めていた政治団体「12(ワンニャン)平和党」の解散を正式に発表した。
7月の参議院選挙への出馬を見据えて設立された同党だが、わずか数か月で活動に幕を下ろすという異例の展開となった。
解散の発表は、党の公式ホームページに掲載された書面と動画を通じて行われた。夫人とともに党を率いていた堀池宏氏との連名で「突然ではございますが、12平和党は令和7年4月20日をもちまして解散いたしました」と報告された。
動画の中でデヴィ夫人は、政治活動への想いと解散に至った背景を率直に語った。
「私の人生の集大成として、12平和党を設立し、国政の場で動物愛護の政策を実現したいと考えてまいりました。犬や猫を守るための“ワンニャンの12の公約”を法制化するべく、全力で取り組んでまいりました」
だが、計画に大きな影響を与えたのは、3月に急逝した選挙対策委員長・藤川晋之助氏の存在だった。夫人は「予期せぬ不幸」としつつも、その喪失の大きさに言及。「さらに私自身の日本国籍への帰化がいまだ承認されておらず、法的な手続きが整わない状況が続いています」と語り、国政への出馬そのものが困難であることを明かした。
政党活動には期限があることもあり、「このままでは前に進むことができない」と苦渋の決断に至ったという。
「失望させてしまった皆々様に、心よりお詫び申し上げます」と謝罪の言葉を述べたうえで、「犬猫をはじめとしたすべての動物愛護活動は、今後も生涯の使命として続けてまいります」と、政治の場を離れても活動を継続する意思を示した。
日本の政界に異彩を放った“デヴィ夫人の挑戦”は、一旦の幕引きを迎えた。