朝倉未来、電撃復帰!東京ドームで鈴木千裕と激突へ―RIZIN 男祭り注目カード発表
朝倉未来、電撃復帰!東京ドームで鈴木千裕と激突へ―RIZIN 男祭り注目カード発表
日本最高峰の総合格闘技イベント「RIZIN」は4月9日、都内で開催されたファン参加型の記者会見にて、5月4日に東京ドームで行われる『RIZIN 男祭り』の追加対戦カードを発表。中でもひときわ注目を集めたのは、昨年7月に現役引退を表明していた朝倉未来(32/JAPAN TOP TEAM)の電撃復帰と、その復帰戦の相手に“超攻撃型ファイター”鈴木千裕(25/クロスポイント吉祥寺)が選ばれたという一報だ。
▪️わずか1カ月で再出陣!鈴木千裕の“男気決断”
鈴木は、3月30日に開催された『RIZIN.50』でカルシャガ・ダウトベックとの激戦を繰り広げたばかり。判定での敗北に加え、拳と足に打撲を負うなど、コンディション面から次戦は未定と見られていた。
しかし、鈴木は自身のX(旧Twitter)を通じて、「気持ちも身体もリフレッシュできた!拳も足も打撲だったけど完治!」と回復を報告。さらに「何もしない退屈な時間にはもう飽きた!イナズマスピリット帰ってきたぜ」と、再び闘志を燃やしていることをアピールした。
タイのムエタイファイターには、1カ月に4試合をこなすタフな選手も少なくないが、鈴木もまた、そうしたハードスケジュールをこなせるフィジカルの持ち主。日本人選手としては異例のタフネスを誇る彼の“男気復帰”には、大きな拍手が送られている。
▪️朝倉未来、引退から約10カ月――復活の舞台は“聖地”東京ドーム
一方の朝倉未来は、2024年7月に平本蓮との一戦で1ラウンドKO負けを喫し、現役引退を表明。格闘技界に衝撃を与えたが、その後も静かにトレーニングを継続していた。
とりわけ注力していたのが、寝技の強化。日本ブラジリアン柔術界の第一人者・竹浦正起氏の指導のもと、苦手分野であったグラウンド技術を地道に磨き続けていた。
そして復帰の場に選ばれたのは、東京ドーム。格闘技ファンならずとも熱狂するこの“特別な舞台”で、朝倉は再びその拳を交える。
▪️打撃戦必至!朝倉 vs 鈴木、両者が抱える“共通点”とは?
朝倉と鈴木は、共にブラジリアン柔術の強豪・クレベル・コイケに敗北を喫しており、寝技に課題があるという共通点を持つ。
このことから、今回の対戦は総合格闘技の枠を超えた“打撃オンリー”の真っ向勝負になる可能性が高い。
また、鈴木はすでに平本蓮に勝利している実績があり、一方で朝倉のもう一人の対戦候補とされていたYA-MANは平本に敗北している。こうした背景を見ても、鈴木が朝倉の復帰戦相手として選ばれたのは自然な流れだといえる。
▪️両者ともに連敗中―再浮上をかけた“背水の陣”
直近の試合で、朝倉は3連敗、鈴木も2連敗中。
今回の一戦は、両者にとってキャリア再浮上の重要な分岐点となる。
負ければ大きな痛手となるだけに、
互いに背水の陣で挑む覚悟は並々ならぬものがあるだろう。
RIZIN史上最大級のスケールで開催される『男祭り』。
静かなる闘志を燃やす朝倉未来と
、“イナズマスピリット”で突き進む鈴木千裕―。
異なるスタイルを持つ二人の激突が、
東京ドームの大舞台でどんなドラマを生み出すのか。
【文:高須基一朗】