ボクシング界の伝説 ジョージ・フォアマンさん死去 享年76歳

2025.3.22

ボクシングの元WBA、WBC、IBFヘビー級王者であり、

数々の伝説を築いたジョージ・フォアマンさんが

76歳で逝去したことが22日、家族のSNSを通じて公表された。

▪️「キンシャサの奇跡」でアリに敗北、45歳での王座奪還

フォアマンさんは、アマチュア時代に1968年メキシコ五輪のヘビー級で金メダルを獲得。その後、プロに転向し、1973年にはWBA、WBC世界ヘビー級統一王者であったジョー・フレージャーを2回TKOで破り、世界王座を獲得した。しかし、翌1974年、当時の元王者モハメド・アリと対戦し、劇的なKO負けを喫する。この試合は「キンシャサの奇跡」として語り継がれている。

一度は28歳で引退するも、38歳で電撃復帰。1994年には、当時のWBA、IBF王者であったマイケル・モーラーをKOし、45歳9カ月で王座を奪還。20年の歳月を経て世界王者に返り咲いた。

▪️家族が哀悼の意を表明

フォアマンさんの家族は、彼の公式SNSを通じて次のように発表した。

「私たちは深い悲しみの中にあります。最愛のジョージ・エドワード・フォアマン・シニアが3月21日、愛する家族に囲まれながら静かに旅立ちました。彼は敬虔な伝道師であり、愛情深い父、誇り高き祖父、曽祖父でした。その生涯を通じて揺るぎない信念と謙虚さ、そして目的を持って生き抜きました。人道主義者であり、2度の世界ヘビー級王者に輝いた彼は、善のための力、規律と信念の象徴であり、常に家族のために闘い続けた人でした。」