ボクシング世界戦で挑戦者ドヘニーが計量オーバー!怒りの王者が突き飛ばし、一触即発の事態に

2025.3.15

【©︎Qeen Berry Promotions】

3月15日(現地時間)、英国リバプールで開催される

プロボクシングフェザー級(57.15kg)タイトルマッチの前日計量が行われた。

王者ニック・ボール(英国)は125.9ポンドでクリアしたものの、

挑戦者TJ・ドヘニー(アイルランド)は126.1ポンドとわずか1オンスオーバー。

これを受け、両者のフェイスオフでは激しい口論が繰り広げられ、

乱闘寸前の緊迫した展開となった。

 

▪️王者ボール、怒りの突き飛ばし

計量後のフェイスオフでは、ドヘニーが執拗に挑発。

イラついた様子のボールが顔を近づけ、激しい言葉を交わした。

両者、ツバのついたキャップを着用していたことから、

互いのツバをぶつけて小突いていくと、さらにヒートアップ。

その後、ドヘニーがボールを小突くと、怒りを爆発させたボールが激しく肩を突き飛ばす!

ドヘニーも応戦しようとするが、警備員が間に入り、両者を引き離した。

▪️井上尚弥を巡る因縁

今回の一触即発には、以前からの因縁も背景にある。昨年9月、

ドヘニーは有明アリーナで井上尚弥と対戦し、井上の強打に屈してTKO負け。

しかし、その次戦となる今回、

フェザー級へ階級を上げ、いきなり王座挑戦となった。

一方のボールは、身長157cmと小柄ながらもKOを量産する強打者。

昨年10月にはKO防衛を果たし、

井上尚弥がフェザー級へ上げた際には「最強の対抗馬」との声も上がっている。

ボールは以前から井上戦を希望し、

またドヘニーについて「quitter(あきらめ屋/ギブアップ野郎)」と発言。

これに対し、ドヘニーは「まず自分の階級で偉大さを証明しろ。

井上は忙しいんだ。その間に俺と戦えば、

どちらが本当の“quitter”か分かる」と反論していた。

▪️ドヘニー、再計量でパス

騒動の中、ドヘニーは1時間後の再計量で、着ているものを全て脱いで

126ポンドジャストをクリアし、正式に試合が決定。

計量時の闘争心むき出しの火花が試合でどう燃え上がるのか、

ボクシング・ファン注目の対戦となるのは間違いないだろう。