ボクシング世界戦で挑戦者ドヘニーが計量オーバー!怒りの王者が突き飛ばし、一触即発の事態に
【©︎Qeen Berry Promotions】
3月15日(現地時間)、英国リバプールで開催される
プロボクシングフェザー級(57.15kg)タイトルマッチの前日計量が行われた。
王者ニック・ボール(英国)は125.9ポンドでクリアしたものの、
挑戦者TJ・ドヘニー(アイルランド)は126.1ポンドとわずか1オンスオーバー。
これを受け、両者のフェイスオフでは激しい口論が繰り広げられ、
乱闘寸前の緊迫した展開となった。
▪️王者ボール、怒りの突き飛ばし
計量後のフェイスオフでは、ドヘニーが執拗に挑発。
イラついた様子のボールが顔を近づけ、激しい言葉を交わした。
両者、ツバのついたキャップを着用していたことから、
互いのツバをぶつけて小突いていくと、さらにヒートアップ。
その後、ドヘニーがボールを小突くと、怒りを爆発させたボールが激しく肩を突き飛ばす!
ドヘニーも応戦しようとするが、警備員が間に入り、両者を引き離した。
▪️井上尚弥を巡る因縁
今回の一触即発には、以前からの因縁も背景にある。昨年9月、
ドヘニーは有明アリーナで井上尚弥と対戦し、井上の強打に屈してTKO負け。
しかし、その次戦となる今回、
フェザー級へ階級を上げ、いきなり王座挑戦となった。
一方のボールは、身長157cmと小柄ながらもKOを量産する強打者。
昨年10月にはKO防衛を果たし、
井上尚弥がフェザー級へ上げた際には「最強の対抗馬」との声も上がっている。
ボールは以前から井上戦を希望し、
またドヘニーについて「quitter(あきらめ屋/ギブアップ野郎)」と発言。
これに対し、ドヘニーは「まず自分の階級で偉大さを証明しろ。
井上は忙しいんだ。その間に俺と戦えば、
どちらが本当の“quitter”か分かる」と反論していた。
▪️ドヘニー、再計量でパス
騒動の中、ドヘニーは1時間後の再計量で、着ているものを全て脱いで
126ポンドジャストをクリアし、正式に試合が決定。
計量時の闘争心むき出しの火花が試合でどう燃え上がるのか、
ボクシング・ファン注目の対戦となるのは間違いないだろう。