アデトクンボ家、NBA史に刻まれる快挙 4兄弟全員がNBA選手に 末弟デビューにヤニス「これでもう引退できる」

2026.4.3

NBAの歴史に新たな偉業が刻まれた。
ヤニス・アデトクンボを筆頭とするアデトクンボ兄弟から、ついに4人目のNBA選手が誕生。末弟のアレックス・アデトクンボが現地時間3月31日、念願のNBAデビューを果たし、兄弟全員がNBAのコートに立つという歴史的な瞬間が実現した。


 

試合はミルウォーキー・バックス対ダラス・マーベリックス。
バックスが大きくリードした第4クォーター残り2分48秒、アレックスは静かにコートへ送り出され、ついにNBAプレーヤーとしての第一歩を踏み出した。

残り2分1秒にはファウルを受けてフリースローラインへ。2本目を沈め、記念すべきNBA初得点を記録。デビュー戦は3得点で終えたが、その数字以上に価値のある一戦となった。

この日、ベンチ外で私服姿だった兄のヤニスとタナシス・アデトクンボは、弟の初得点の瞬間に同時に立ち上がって歓喜。家族の夢がまたひとつ叶った瞬間だった。

 

▪️貧困からNBAへ―家族の物語がまた1ページ

アデトクンボ兄弟はタナシス、ヤニス、コスタス・アデトクンボ、そしてアレックスの4兄弟。

タナシスは2014年、ヤニスは2013年、コスタスは2018年のNBAドラフトで指名され、すでに3人がNBA優勝も経験している。コスタスは2020年にロサンゼルス・レイカーズで、ヤニスとタナシスは2021年にバックスでNBAチャンピオンとなった。

そして今回、末弟アレックスがNBAデビューを果たしたことで、4兄弟全員がNBA選手という前例のない快挙が完成した。

ギリシャで移民家庭として貧しい生活を送りながらも、兄弟でバスケットボールに打ち込み、ついには全員が世界最高峰リーグに到達。まさにスポーツ史に残る“アメリカンドリーム”ならぬ“アデトクンボ・ドリーム”と言えるだろう。

 

▪️指名漏れ、欧州転戦…末弟の苦労が実を結ぶ

2001年生まれのアレックスは、兄たちのように順風満帆なキャリアではなかった。
NBAドラフトでは指名漏れを経験し、その後は下部リーグや欧州リーグを転々とする苦しい時期を過ごした。

スペイン、リトアニア、モンテネグロ、そして母国ギリシャ――。
各国リーグを渡り歩き、ようやく昨年10月にバックスと2WAY契約を締結。ついにNBAの舞台にたどり着いた。

デビュー後、アレックスはこう語った。

「ついに夢が叶った。コートに立っても周りを見渡してしまうような感じだった。ミルウォーキーで育った僕にとって、これは本当にクレイジーな出来事だ」

幼い頃から観客として見ていたバックスの試合。
そのチームのユニフォームを着てコートに立った瞬間は、まさに人生の集大成だった。

 

▪️ヤニスも大興奮「これで引退できる」

試合後、兄ヤニスは冗談交じりにこう語った。

「これでもう引退できるよ」もちろんジョークではあるが、そこには家族全員をNBA選手にするという夢が叶った喜びが込められていた。

コート外でも家族を支え続けてきたヤニスにとって、弟のデビューは自身のMVPや

4兄弟全員がNBA選手。
これは単なる記録ではなく、努力、家族愛、移民の成功、そして夢の象徴でもある。