MEGUMI、グラビアの先へ Netflixと複数年契約“リアル”を武器に世界市場へ挑む

2026.2.16

【©️Netflix】

かつてグラビアアイドルとして一世を風靡した時代は、もはや遠い過去の話だ。いまや表現者として、そして企画の舵を握るプロデューサーとして存在感を放つMEGUMIが、新たなステージへと踏み出した。

動画配信大手Netflixは2月16日、MEGUMIと複数年契約を締結したと発表。今後、彼女が手がけるアンスクリプテッド(台本のない)作品を独占的に制作・配信していくという。単発の起用ではない。継続的なパートナーシップという点において、今回の契約は極めて異例だ。


 

▪️“ヤンキー×恋愛”で切り拓いた突破口

その評価を決定づけたのが、2025年配信のアンスクリプテッド作品『ラヴ上等』である。日本の“ヤンキー文化”と恋愛リアリティという大胆な掛け合わせは賛否を呼びつつも、配信直後にNetflixのグローバル週間TOP10(非英語シリーズ)で初登場8位を記録。さらに、日本発アンスクリプテッド作品として初めて韓国週間TOP10入りを果たすなど、数字でも結果を残した。

日本国内向けの話題作にとどまらず、「日本発コンテンツが世界で通用する」という実証例になった点こそが最大の成果だ。アンスクリプテッド作品は文化的文脈への依存度が高いとされるが、MEGUMIの切り取る“衝動”や“本音”は、国境を越えて共有可能な感情として機能した。

 

▪️「正解のない時代」にリアルを提示する

今回の契約についてMEGUMIは、「信じられないようなお話をいただき、身が引き締まる思い」とコメント。『ラヴ上等』制作を振り返り、「登場人物たちの本音や衝動、生の瞬間に触れ、それこそが人の美しさだと感じた」と語った。

さらに「正解がない時代だからこそ、揺れ動く心を丁寧にすくい上げたい」と強調する。その言葉から透けるのは、単なる“話題づくり”ではなく、時代の空気を映し出す装置としてアンスクリプテッド作品を捉える視座だ。

Netflixコンテンツ部門バイス・プレジデントの坂本和隆氏も、「見たことのない作品を生み出すクリエイター」と高く評価。『ラヴ上等』シーズン2の異例の早期決定が、今回の専属契約につながったという。

 

▪️グラビアから“IP創出側”へ

特筆すべきは、MEGUMIのキャリア変遷である。かつては“見られる側”だった存在が、いまや“創り出す側”としてプラットフォームと対等に契約を結ぶ。これは単なる個人の成功譚ではない。タレントの役割が「出演者」から「IPホルダー・プロデューサー」へと拡張していることの象徴でもある。

現在、彼女がプロデュースするアンスクリプテッド企画は複数本が並行進行中だという。日本発ノンフィクション・エンターテインメントの可能性は、まだ十分に掘り起こされていない。MEGUMIが提示する“唯一無二の視点”は、その市場を切り拓く起爆剤となるのか。