K-1女子アトム級チャンピオン松谷綺選手が語る“覚悟の差”メキシコの強豪迎えるV2戦へ「私はずっと挑戦者」
【©️K-1】
K-1女子アトム級王者・松谷綺選手が、
2度目の王座防衛戦に向けて静かに、しかし力強い言葉を紡いだ。
2026年2月8日に東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される
K-1 WORLD GP 2026同大会で松谷選手は、
メキシコの実力者ベロニカ・ロドリゲスを挑戦者に迎え、
K-1 WORLD GP女子アトム級タイトルマッチに臨む。
異国からの刺客を前に、松谷選手が警戒するのは技術やフィジカル以上に
「気合いと覚悟の違い」について・・・大会前に主催者よりインタビューが届いた。
■「不安はない。上回っているのは全部」
ムエタイ王座を持ち、オープンフィンガーグローブの試合も経験してきたロドリゲスは、筋骨隆々の体格と振りの強いパンチを武器とするファイターだ。
松谷選手自身も「日本人選手とは違うフィジカル」と警戒はする。
それでも女王の表情に迷いはない。
「身体は大きいですけど、不安は全くないです。技術もフィジカルも、今の自分は確実に強くなっている。試合になったら、そこははっきり分かると思います」
連勝は9に伸び、K-1とKrushの頂点に立った今も視線は足元ではなく、
さらにその先を見据えている。
■女王であり続けるための“姿勢”
「K-1チャンピオンになってから、一番であり続けたいと思うようになった」。その言葉通り、松谷選手は“勝つだけ”の試合に満足していない。
所属ジムALONZA ABLAZEの選手たちが次々とKO勝利を挙げる姿から刺激を受け、「倒しに行く姿勢こそがプロ」と語る一方で、勝負を落とさない冷静さも失っていない。
「盛り上げる試合も大事。でも、チャンピオンとして勝つことが前提。その上で、内容も求められる存在にならなきゃいけない」
覚悟の差とは、派手な言葉ではなく、日々の積み重ねと試合への向き合い方に表れるものだ。
■ノートに刻む“弱さ”と向き合う時間
練習後、必ずノートを開く。そこに書き留めるのは、成功ではなく課題だ。
上体が浮く癖、次の攻撃につながらないブロック、足の位置やパンチの打ち方・・・
細部まで言語化し、自分の弱点を逃さない。
「書かないと忘れちゃうし、整理しないと前に進めない。ダメなところは本当にいっぱいあります」
王者でありながら、自らの未完成さを受け入れ続ける姿勢が強さの根幹にある。
2026年の目標は明確だ。
海外の強豪、他団体の王者と拳を交え、K-1のベルトの価値を世界に示すこと。
「どこの国でもやっていける自信はあります。環境が変わっても、別に気にならない。試合が急に変わっても“まあいいか”って思えるタイプなので」
ルーティンもなく、過度な緊張もない。負ける覚悟すら持ちながら、「そもそも負けないと思っている」と言い切るメンタルは、経験と自己理解の積み重ねが生んだものだ。
2度目の防衛戦。これを“守る試合”とは捉えていない。
「2回目でも、3回目でも、全部初めての挑戦。チャンピオンですけど、ずっと挑戦者なんですよね」
Krush王座返上という決断も、その延長線上にある。立ち止まらず、前に進むための選択だ。
最後にファンへ向けてこう語り締め括った。
「しっかり勝つのはもちろんですけど、内容にもこだわります。今回も覚悟を見せる試合をするので、応援してください」
女王の視線は、防衛の先にある“世界”との白星連勝へ向けられている。


