壇蜜と清野とおる夫妻の“リアル”を描く話題作が快挙ノンフィクション漫画『壇蜜』が「マンガ大賞2026」ノミネート
【©️講談社】
書店員を中心とした“漫画好き”の選考員が、「今、この瞬間に最もおもしろいマンガ」を選ぶ『マンガ大賞2026』の一次選考結果が20日、発表された。数多くの話題作が並ぶ中、タレント・壇蜜と漫画家・清野とおるの夫婦関係を赤裸々に描いたノンフィクション作品『壇蜜』(清野とおる)が、ノミネート12作品の一つに選出され、注目を集めている。
『壇蜜』は、講談社「モーニング」で連載中の作品。
2019年に結婚した壇蜜と清野夫妻が、なぜ“夫婦”という関係を選び、どのように日常を積み重ねてきたのかを軸に、出会いから交際、結婚、そして現在に至るまでの歩みを丁寧かつ率直に描いている。
芸能人と漫画家という異色の組み合わせながら、飾らない言葉と淡々とした筆致で綴られる日常は、多くの読者から「リアルすぎる」「人間関係の本質を突いている」と共感を呼んできた。
本作の大きな特徴は、フィクション的な誇張を極力排し、夫である清野自身の視点から、壇蜜という存在を“一人の人間”として描いている点にある。華やかな芸能界のイメージとは異なる一面や、夫婦ならではの距離感、すれ違い、気遣いが包み隠さず描写され、ノンフィクション漫画としての完成度の高さも高く評価されている。
『マンガ大賞』は2008年に創設され、今回で19回目を迎える。対象となるのは、2025年1月1日から12月31日までに刊行された単行本のうち、最大8巻までの作品。一次選考では、94人の選考員が「人に薦めたい5作品」を投票し、計249作品の中から得票上位12作品(同率含む)がノミネートされた。
今後は、全選考員がノミネート作品を読み込んだうえで二次選考を実施。1位から3位までを選出し、ポイント制による集計を経て「マンガ大賞」が決定する。最終結果は、3月下旬に行われる授賞式で発表される予定だ。
これまでの『マンガ大賞』受賞・ノミネート作品は、アニメ化や実写映画・ドラマ化されるケースも多く、作品の“登竜門”として知られている。第1回大賞の『岳』(石塚真一)は小栗旬主演で映画化され、『テルマエ・ロマエ』(ヤマザキマリ)は阿部寛主演で大ヒット。近年でも『ブルーピリオド』『葬送のフリーレン』など、社会現象級の作品を輩出してきた。
リアルな夫婦像を真正面から描いた異色作『壇蜜』が、この名誉ある賞の頂点に立つのか。行方に注目が集まる。
■歴代マンガ大賞作品
第1回(2008年):『岳』石塚真一
第2回(2009年):『ちはやふる』末次由紀
第3回(2010年):『テルマエ・ロマエ』ヤマザキマリ
第4回(2011年):『3月のライオン』羽海野チカ
第5回(2012年):『銀の匙 Silver Spoon』荒川弘
第6回(2013年):『海街diary』吉田秋生
第7回(2014年):『乙嫁語り』森薫
第8回(2015年):『かくかくしかじか』東村アキコ
第9回(2016年):『ゴールデンカムイ』野田サトル
第10回(2017年):『響~小説家になる方法~』柳本光晴
第11回(2018年):『BEASTARS』板垣巴留
第12回(2019年):『彼方のアストラ』篠原健太
第13回(2020年):『ブルーピリオド』山口つばさ
第14回(2021年):『葬送のフリーレン』原作:山田鐘人/作画:アベツカサ
第15回(2022年):『ダーウィン事変』うめざわしゅん
第16回(2023年):『これ描いて死ね』とよ田みのる
第17回(2024年):『君と宇宙を歩くために』泥ノ田犬彦
第18回(2025年):『ありす、宇宙までも』売野機子

