侍ジャパン選考は最終局面へ―国内組が先行!MLB勢は“保留”のまま!菅野智之投手の決断が象徴する第2次発表、井端監督は慎重姿勢崩さず
2026年3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向け、侍ジャパンの選考は大きな節目を迎えた。井端弘和監督は16日、第2次メンバーとして11人を追加発表。顔ぶれを見ると、その特徴は明確だ。
国内組を中心に陣容を固める一方、メジャーリーガーの多くは依然として“未確定”。
大会連覇を狙う日本代表の舞台裏には、静かな緊張感が漂っている。
今回新たに名を連ねたのは、阪神の佐藤輝明、森下翔太、坂本誠志郎、ソフトバンクの松本裕樹、オリックスの若月健矢ら初選出5人に加え、近藤健介、牧秀悟、周東佑京、源田壮亮といった実績十分の国内組。攻守・走塁と役割が明確な人選が並び、「計算できる戦力から先に固める」という首脳陣の意図が透けて見える。
その中で異彩を放ったのが、FAの身で選出された菅野智之だ。17年大会以来となる代表復帰について、井端監督は「所属先が決まっていなくても、双方の意思が一致した」と説明。メジャーでの経験と結果を評価し、あえて不確定要素を抱えたままでも名を連ねた判断は、投手陣の軸を早期に据えたい思惑の表れと言える。
一方で、注目を集めたのは“発表されなかった名前”だ。
山本由伸、村上宗隆、岡本和真といった前回大会の主力は、出場意思こそあるものの、MLB側からの正式な手続きが整っていないとして今回は見送り。
「本人からは出る意思を聞いているが、正式な連絡が来ていない」
と井端監督は慎重な姿勢を崩さなかった。
すでに第1次発表では大谷翔平をはじめ、菊池雄星、松井裕樹らメジャー組が名を連ねているが、全体像はまだ見えていない。
指揮官が繰り返すのは「できる限り早く決めたい」という言葉だ。投手調整やチーム作りを考えれば、選考の長期化は避けたいのが本音だろう。
野手では、佐藤輝明への期待が象徴的だ。
「日本球界屈指の飛距離」に加え、昨季は確実性も向上。一発で流れを変えられる存在として、大舞台での爆発力に視線が集まる。源田には相変わらず守備の要としての信頼が寄せられ、“勝つための実戦的選考”が進んでいることが窺い知れる。

