堀口恭司選手のYouTubeが“本物のMMA教科書”と呼ばれる理由―シェイドゥラエフ攻略論に詰まったトップファイターの知性
RIZINフェザー級王者ラジャブアリ・シェイドゥラエフについて、
もし自分が戦うならどう攻略するのか!?
この問いに対し、UFCファイター 堀口恭司選手が
自身のYouTubeで披露した分析が、MMAファンの間で大きな反響を呼んでいる。
派手な煽りもなく、感情論でもない。
ただ純粋に「どう勝つか」をロジカルに語る。
その姿勢こそが、堀口選手のYouTubeが“見れば強くなる格闘技チャンネル”と評される理由だ。
堀口選手はまず、シェイドゥラエフの最大の武器を冷静に言語化した。
「ブンブン振ってすぐ組んでくる」―。
この一言に、朝倉未来選手を1Rで沈めた王者の怖さが凝縮されている。大振りの打撃で相手の意識を上に散らし、その瞬間に組みついてテイクダウンへ。そこから容赦ないパウンドとトップコントロールで試合を終わらせる。
まさに“破壊と制圧”を同時に成立させるスタイルだ。
だが堀口選手は、そこに・こそ付け入る隙があると見る。
「結構大振りだから、俺は合わせやすいと思ってる」
スピードとタイミングに絶対的な自信を持つ堀口選手らしい視点だ。
相手が踏み込んでパンチを振る瞬間にカウンターを合わせる―これは単なる想像ではなく、UFCの最前線で生き残ってきたファイターだからこそ描ける現実的な勝ち筋である。
さらに注目すべきは、グラウンドに対する危機管理の高さだ。
堀口選手はシェイドゥラエフの寝技を「バックもマウントもパウンドも一級品」と認めた上で、「自分は必死にすぐ立ちに行く」と即座に答える。
勝てる局面と、避けるべき局面をはっきり分けて考える。
堀口選手のYouTubeが多くのファンから支持されるのは、こうした“トップレベルの思考”を隠さずに公開してくれるからだ。誰を相手にしても、感情や願望ではなく、技術と確率で勝敗を組み立てる。その姿勢は、MMAの奥深さを知りたいファンにとって最高の教材となっている。
動画内では、ハビブ・ヌルマゴメドフやデメトリアス・ジョンソンといった歴代PFP級のレジェンドについても言及し、仮想対戦の戦術を語る場面もあった。これもまた、単なる“夢のカード”ではなく、現実的な戦い方を提示する点が堀口選手らしい。
2月8日(日本時間)に控えるUFCでのアミル・アルバジ戦に向けても、「いつも通り。いい練習もできてる」と淡々と語る姿からは、静かな自信がにじむ。
「ファイターは試合してなんぼ」――その言葉通り、今も世界最高峰で戦い続けている。
堀口恭司選手のYouTubeは、ただのトーク番組ではない。
そこにあるのは、世界の頂点を知る男が紡ぐ“勝つための思考”だ。

