東京代表最後の切符を4校目として全国の舞台に立った成立学園高等学校。しかしウインターカップ初戦、その挑戦は北陸学院高等学校の圧倒的な攻撃力の前に阻まれた。
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東京代表最後の切符4校目として全国の舞台に立った成立学園高等学校。
ウインターカップ初戦、その挑戦は北陸学院高等学校の圧倒的な攻撃力の前に阻まれた。
成立はスモールラインナップを採用し、機動力を生かしたアウトサイド中心のディフェンスで試合に入った。走って守り、外に追い出す明確な狙いは見えたが、それを上回る個の力が序盤から試合を支配する。北陸学院の背番号82、藤原弘大が開始早々から3ポイントシュートを立て続けに連続3本を沈め、流れを一気に引き寄せた。
藤原は外角だけでなく、積極的なドライブも交えながら成立の守備を切り裂いていく。
成立で存在感を放ったのは、背番号7の中橋幹熙だった。
ドライブ、ジャンパー、3ポイントと多彩な得点パターンで連続得点を奪い、ボーナススローの場面でも落ち着いてリングを射抜く。
カウントをもらいながらの3点プレーも決め、22得点を挙げる奮闘を見せた。
しかし、チーム全体としてはフリースローの成功率が上がらず、流れをつかみ切れない時間帯が続く。背番号15、仲野潤が外角から3ポイントを決め、背番号10、西澤遼も果敢なアタックで得点を重ねるものの、点差は徐々に開いていった。第1クォーター終了時点でスコアは16対34。すでに力量差が数字となって表れ始めていた。
北陸学院は層の厚さも際立った。背番号77、神保旺介が確実に加点し、背番号72、エメジュル比呂斗はペイントエリアで迷いなくミドルシュートを放つ。前半途中にはスコアが26対51まで拡大し、北陸は195cm留学生センター、背番号6のアーロン・リビングストーンを温存する余裕すら見せた。
成立は背番号3、瀧ケ平啓太が積極的にシュートを放ち、チーム最多の25得点を挙げたが、ミスも重なり波に乗り切れない。それでも時折見せる好プレーがあるだけに、起用の難しさを感じさせる内容でもあった。
後半に入っても流れは変わらない。北陸学院の藤原は再び連続で3ポイントを沈め、最終的に24得点を記録。
第4クォーター残り5分を切った段階で北陸は控え選手を一斉に投入する余裕の展開。それでも点差は埋まらず、試合の趨勢は揺るがなかった。
最終スコアは65対101。成立学園は初戦で姿を消す結果となり、東京代表として意地を示すことは叶わなかった。それでも唯一の希望は中橋が2年生であるという点だ。
この敗戦を糧に、3年時にチームを率いて再び全国の舞台に戻ってこられるか。
成立学園の次なる挑戦は、すでに始まっている。
男子1回戦(12月23日)全試合結果
- 東北学院 ●86-95 ○東海大相模
- 米子東 ●36-131 ○藤枝明誠
- 北海道栄 ●53-88 ○京都精華学園
- 宇部工業 ●72-80 ○土浦日大
- 関西 ●50-93 ○帝京長岡
- 実践学園 ●63-68 ○東海大諏訪
- 國學院久我山 ●62-100 ○光泉カトリック
- 高山西 ●52-88 ○開志国際
- 初芝橋本 ●61-95 ○福島東稜
- 報徳学園 ●41-84 ○福岡大大濠
- 松江東 ●62-66 ○黒沢尻工
- 宇都宮工業 ●74-105 ○羽黒
- 八千代 ●64-73 ○柳ヶ浦
- 箕面学園 ●90-94 ○高松商
- 成立学園 ●65-101 ○北陸学院
- 埼玉栄 ●50-78 ○九州学院
- 帝京第五 ●70-95 ○山梨学院
- メリノール学院 ●65-88 ○福岡第一
- 浜松学院 ●78-87 ○正智深谷
- 尽誠学園 ●79-83 ○八戸学院光星



