NPB現役ドラフト会議 またも2巡目指名ゼロ 制度改訂も実効性見えず、NPBも認める「改善余地」

2025.12.10

【©️NPB】

プロ野球の選手流動化を促す目的で導入された「現役ドラフト」が

9日、非公開のオンライン形式で行われ、今年も全12選手の移籍が決まった。

しかし、制度の拡充を狙った2巡目指名枠は、昨年に続き“空席”のまま終了。

導入4年目を迎えた仕組みは、今回も活性化の兆しを示すことができなかった。


 

NPBは今回、選手の獲得意思がない球団でも

「自軍選手の移籍だけを目的とした参加」を可能とするなど、

2巡目に関するルールを一部変更。過去にわずか1例しかない2巡目指名を増やす狙いがあったが、結果はゼロと、制度の懸念があらためて露呈する格好となった。

会議は約40分で終了。

議長の保科求己・NPB法規室長は、どの球団が2巡目参加を希望したかについては明かさなかったものの、指名ゼロの結果には

「望んでいた形ではなかった。検証が必要で、改善すべきところがあるのかもしれない」

と述べ、制度の再見直しに含みを持たせた。

意図したほど選手流動が起きない現行制度に、球界内では「抜本的改革が必要」との声も強まっている。4年目の現役ドラフトは、

依然として課題を抱えたまま年を越すことになった。