お笑いコンビ・オードリー若林正恭さんが遂に小説家デビュー!

2025.12.7

 “芸人としての才能” が文学へと開花した青春物語『青天』

【©️文藝春秋】

お笑いコンビ・オードリーの若林正恭さんが、ついに新たなフィールドへ才能を解き放つ。漫才、コント、ラジオトーク…さまざまな表現の場で独自の感性を示してきた若林さんが、次なる挑戦として小説家デビューを果たすことが明らかになった。

作品名は青春小説『青天』(文藝春秋/2026年2月20日発売)。


 

このニュースは、6日深夜放送のニッポン放送『オードリーのオールナイトニッポン』内で本人の口から語られたもの。

高校時代にアメフト観戦へ足を運んだエピソードをきっかけに、作品完成に至るまでの舞台裏を軽妙な語り口で明かし、ファンの間で大きな話題となった。

 

■ 音楽のリズムのように 漫才のテンポのように

文藝春秋の紹介によると、主人公は「アリ」と呼ばれる高校3年生・中村昴。

万年2回戦どまりのアメフト部で葛藤しながら、敗北、迷走、焦燥を繰り返す青春が描かれる。
「人にぶつかっていないと、自分が生きているかどうかよくわからなくなる」という一文が象徴するように、若林さん独特の繊細で尖った感性がキャラクターへそのまま息づいている。

芸人として長年培ってきた“言葉を研ぎ澄ませる力”。
日常の違和感や痛みを笑いへと変換し、誰もが共感できる物語に落とし込む才能は、漫才でもラジオでも数々の名シーンを生んできた。

その表現力が今回、小説という形で存分に発揮されている。

文藝春秋も「青春の苦みと悦びに満ちた、著者渾身の初小説」と太鼓判。

まるでステージの上で間(ま)を操り、言葉の抑揚で観客の心を揺さぶるように、

若林さんは紙の上でも感情の振れ幅を自在に描いてみせる。

 

■ 文学界も注目する若林の“表現者としての幅”

若林さんは以前から本への造詣が深く、2016年には文筆系トーク番組『ご本、出しときますね?』で多くの作家と向き合い、文学談義を展開してきた。
さらに旅行記エッセイ『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』では、独自の語り口と観察眼が高く評価され、『第3回 斎藤茂太賞』を受賞。

芸人の枠にとどまらない“表現者”としての評価はすでに確かなものだ。