神龍誠選手“一瞬の恥”を選んだ決断 UFC王者に極められ悟った「聞けば強くなる」ATT正式所属を発表
総合格闘家の神龍誠選手(25)が3日、自身のYouTubeチャンネルを更新し、米国の名門アメリカン・トップチーム(ATT)に正式所属したことを明かした。かねて海外挑戦の可能性を示唆していたが、決断を後押ししたのは、現UFC世界フライ級王者アレッシャンドリ・パントージャとのスパーリングだった。
■ パントージャに一本負けで“悟った”
神龍は日本国内ではトップレベルの寝技を武器とする。しかし、スパーリングでは朝倉海を極めたことでも知られるパントージャにタップアウトを許したという。
「技術の質がまったく違った」と神龍。
わずか1週目で味わった世界王者の壁・・・その衝撃こそが移籍の決定打になった。
「毎回、知らない技が飛んでくる。質問すれば全部返ってくる。まだまだ伸びられると感じました」
敗北の瞬間にプライドを捨て、学ぶ側に回る決意を固めた。
まさに“聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥”。彼が選んだのは前者だった。
■ 堀口恭司選手からの“生コメント”にファン熱狂
所属が決まったことを、同じATTで活躍する堀口恭司選手へメッセージで報告。
時差で返信はなかったが、公開された動画には堀口本人が書き込んだ「一緒に頑張ろう!!!」の応援メッセージが寄せられ、ファンの間で話題となった。
神龍選手は以前から堀口選手の誘いを受けていたものの、「プライドが邪魔していた」とも吐露。
しかし日本での直近での敗戦を振り返り、
「全部トップの壁。環境を変えないと超えられない」と渡米する覚悟を決めた。
■ 言葉の壁にも挑む“学ぶ姿勢”
新生活について聞かれると、神龍選手は「挨拶はするんですけど、友だちができない(笑)」「英語の壁がデカい」と苦笑い。
それでもYouTubeでの動画からは明るい表情が見て取れる。
これまで他を寄せ付けぬ異彩を放っていた印象を全く感じさせないほど、
格闘技に対して直向きさを見せている。
世界トップの環境で、25歳の才能がどこまで伸びるのか!?
次の試合が楽しみでならない。

